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★ 11/04/00・・・ いよいよ授業開始
○○○ いきなり叩かせられまくる ○○○
● 野球の試合
・・・・・蹴るでしょそりゃあ。 シーズン最終戦と、ドラム講座第1回目とが、いきなりかぶってしまった3連休の半ば=11月1週目の土曜日。自分がいなけりゃなおのこといい試合ができるだろうとの思いもあり(なおかつ実際にいい試合をしたらしいし・・・)、最初の授業をいきなりキャンセルするわけにもいかなかったのだが、いや、正直なところ、この日はドラムを始める気分でも体調でもなかった。これまでの業界的常識では到底遂行不可能な仕事量が自分を襲い、徹夜明けのミーティング中にぶっ倒れ、倒れてからも自分の時間など持てる余裕は到底なく、せっかく事前にいただいていたテキストにも目を通す余裕はなかった。世間的には3連休の真ん中の土曜日なのだが、3日連続休出の中日ってことがその疲労と憂鬱とに拍車をかけていたし、はっきり言ってそれも出勤してんのは自分1人だけだしさぁ。(まあだから音楽かけながらダラダラやってんだけどね。)
● 貴乃花は振り向かない
いや、ここはジャパニーズ・サラリーマンのストレスと愚痴を鼻息荒く語るコーナーではない。日本音楽界において全く無名の弱体男が、ドラム教師を迎えた日から僅か数年にして全国制覇を成し遂げた奇跡を通じ、その原動力となった愛と信頼を、余すところなく日記化するものである。( copyrighted by スクールウォーズ arranged by カツヒロイシザキ)
とにかく、土曜日の午後3時、これはドラムの時間なのである。ポニーテールかつ盲目の伊藤かずえがドラムを叩き続けたように、視力0.7の自分もドラムを叩き続けなければならない。というわけで、野球と仕事をさぼってドラム教室へと向かったのであった。
● ドラム講座の初回に幻惑されて
教室はビルの3階にある。なんかこう、古ぼけた歯医者の待合室みたいなところである。その中でレッスンの時間が来るまでボーっとしてみる。いや、ボーっとしているフリをしてかなり緊張している。するとドアが開けられて、先生が顔を出して、「あ、今日からだったんだっけぇ?」といきなりタメ口。そんな丹下段平と村上ポンタ秀一似のインストラクターの招きで教室へと入る。およそ8〜10畳ぐらいのスペースにドラムが3台。つまりあなたのお部屋にドラムが3台。・・・恐ろしいことである。
そしてそこにはクラスメイトと思しきお二人がすでにドラムセットの前に鎮座してらっしゃって、男性がイセさん(仮名)、女性がレイコさん(仮名)とおっしゃる方で、自分よりもほんのちょっと若いかなあ、といった感じの好感度95%ぐらいの方々だ。そんでもって入口付近のホワイトボードに、まるで転校生がごとく自分の名前を大書させられ授業はスタート。先生のこの一言からすべては始まった。「2人は練習してていいよぉ〜〜。」
「だがだがだがだが!!!ずどんずどん!!でんでけばんばんつとととととずどずどたどたぱぱっぱっぱっぱぱっぱぱどんどどん!!!」
お2人のドラムの音で突然にこの世の音という音はすべて遮断。イセさん(仮名)とレイコさん(仮名)は今日が初めてではないらしく、かなりしっかりしたエイトビートを叩いていらっしゃるのだが、いきなりのこの展開に、グルーヴだのスネアの鳴りだのドラムの重さだの、そんなこと音楽的に評している余裕は微塵もなくなる。なにせこれは、おそらく今だかつて自分が体験した爆音の中でも飛び抜けて最大級の爆音中の爆音なのである。つまり、先生「好きなドラマーは誰ですか?」 Kats「レイジのドラムとスマパンのドラムです。」 生徒A「ボクはラルクとグレイ〜」 生徒B「あたいはジュディマリとドリカム!」 先生「さあ、それではスティックの持ち方から学びましょうね。人差し指はこうで、中指はこう・・・・そう、優しくね、優しく・・・・。」といった授業展開とは100万年光年もかけ離れたレッスンが繰り広げられようとしている。
そしていきなりドラムセットに座らされた自分に与えられた最初の指令は、
「バ・ス・ド・ラ・ヲ・ヒ・タ・ス・ラ・フ・ミ・ナ・ラ・セ」。
・・・・言われた通りに力一杯に踏み鳴らす。もちろん先生の声はほとんど聞こえないので、「もっと強く」「トップシンバルを」といった指示はすべてホワイトボードに書き出され、意思の疎通はボディランゲージによって行われる。しかしバスドラをひたすら連打するなんて、いきなりしんどいぞ!!
ひたすら高速にバスドラを踏み鳴らすこと10分。ようやくトップシンバルを用いて「ドンパ、ドンパ、ドンパ、ドンパ」といったドラムらしいフレーズ(?)を叩かせてもらえるようになる。しかしこの10分間もまた辛かった。「休んでもいいよぉ〜」とおっしゃってくださるが、初回からはぁはぁ言っていてはシャレにならないので、「明日は確実に筋肉痛だな。」とか思いながらもうちょっとがんばってみる。
続いてスネア。そう、ドラムといえばスネアである。スネアなしではロックンロールは語れない。そしてそのスネアをドラム開始20分にて叩かせてもらえるという予想外の展開に戸惑いながら、というかスティックの持ち方もよく知らないのにスネアなんて叩いていいのかな?などとも思いながら、トップシンバル(右手)、バスドラ(右足)、スネア(左手)、そしてさらにハイハットオープン(左足)、すなわちいきなり両手両足全てを使いながら、シンプルな8ビートを叩くに至ってしまう。これって人生でドラムをたたき始めて30分の話である。「完全に今まで使ったことのない脳を使っている!!」と感じながら、「チンドンパンドン、チンドンパンドン」と何度もミスりながら全身汗だくで闇雲にタイコを叩いている。しかしこんな時でも気分はなぜかジョン・ボーナム。自然とバスドラを叩く右足に力がこもる。
● やっと終わってちょっとホッとする
「ま、イシザキくんはまだ慣れてないからな。」という言葉を最後に終わった最初の授業。自分の経験から、「まだ慣れてないから」という言葉をかける時には、間接的に「あなた下手ね」ということを表しているので、まあこれから頑張るしかないでしょう。
この20分後、我が立場は教えられる側から教える立場に逆転。このドラム教室から、自分が週末だけ講座を開かせてもらっているスクールまでは徒歩にて約1分。ドラム講座というアナログな世界から、ホームページ講座というデジタルな世界へと自分自身を切り替えるのはちょっとしんどかった。ワナワナする足をひた隠しにしながら、今日から授業に加わる生徒さんを笑顔で迎えるのであった・・・・・。
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Page maintained by: Katsuhiro IshizakiLast updated: 12/ 5/ 00
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