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★ 10/14/02・・・ ドラム発表会 '02
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○○○ 泣いて、笑って、叩いて、踊った ○○○
● 発表会の前に、先生のプロフィールなぞを・・・
この溝の口のスクールが開校して以来、初めてのドラム発表会なんだそうである。へぇーそうなんだぁってことで、スクールのホームページでも見てみるかぁ、と思って見てみたら、ちょこっとリニューアルされていて、各講師のプロフィールなんかが載っていた。それによると、うちのドラムの先生は、1950年生まれなんだそうである。1950年生まれ、すなわち今年で52歳・・・・。60年代からバンドをやっていて、1970年代初期にプロとしての活動を開始。1970年代半ばから講師活動を始め、1980年代には風見慎吾のバックバンドなども経験したそうだ。 エアロスミスがデビューした頃にはもうドラムの先生を始めていたってこともすごいが、自分が中学の時、「涙のテイク・ア・チャンス」を見ながら学校の階段の踊り場でブレークダンスを練習していたのだが、その後ろでドラムを叩いていたのがまさかこの先生だったってことがもっとすごい・・・。(多分実家にビデオテープあるな。)風見慎吾はもちろんのこと、トミー平原とも知り合いなんだろうなぁ。
ブラック、ファンク系にめっぽう強いらしく、確かに授業中に「ファンキー!」とか突然叫ぶこともあるもんな。
それにしてもなんかやっぱすごいな。「たんげ」とかって間単に呼べなくなってしまったな。なおかつこのドラム発表会での模範プレーを見たらなおさらそうは呼べなくなってしまった・・・。ドラムマガジンにも定期的に執筆していて、先月号にも記事が載っていたらしい。(・・・読めよ、オレ。)
● 発表会の当日リハ
ライヴレポートのように細々と書いていると何度画面スクロールしても最後の文までたどり着けなくなりそうなぐらい盛りだくさんの内容だったので、簡単に書く。
会場の川崎市男女共同参画センターは、ほんと800人ぐらい入る、想像以上にでかい会場だった。なんでロックのコンサートが行われないのかわからないぐらいなのだけれど、一緒に演奏したTくん(仮名:高校1年生)はここで中学の合唱コンクールをやったことがあるそうである。溝の口のネイティブの人にはお馴染みのホールらしいが、外部から数年前にやってきた人間にはなじみが薄い。
出場グループは約20組。前回書いたように、2-4人ぐらいのグループでドラムを叩く。うちらは中等科なので、真ん中よりもちょっと後ろでの演奏。開演4時間前に会場入りしたのでリハーサルは2回もやることができたのだが、このリハーサルが緊張した。なにせ他の人達のプレイを見るのは初めてだからね。だから自分達のプレーを他の生徒さんに見せるのも今回が初めてなわけで、そういった意味でいきなり緊張した。そもそも一番最初にプレイするグループが一番下手なはずなのに、思いっきりビシっとプレーをカマしてくれちゃったもんだから、周りのみんながビビっていた。
うちらのメンバーは前述のTくん(仮名)といつものお馴染みIさん(仮名)。そしてギターに先生の息子さんと、ベースに練習スタジオのスタッフが付いてくれた。前回も言ったように曲はハービー・ハンコックの「ウォーターメロン・マン」のロックンロールバージョンだったのだが、リハではちょっと走り気味になってしまい、なおかつ先生に「もっと強くたたけ!オラオラオラ!」とハッパをかけられた。
他のグループは、リハ不足なのか、途中でプレイが止まってしまったり、あからさまに緊張してなかなかうまく叩けなさそうな人達がいた。 しかしそれとは逆にすさまじくうまい演奏を聞かせる上級のグループもあって、その演奏が終わると生徒さん達からものすごい拍手が上がっていた。クラスメイトのSくんのグループは、さすがドラムチャンピオンがいるだけあってとてつもないプレーで、ドラムの演奏だけでここまで聞かせるのってすごいな、それをアレンジした先生はこれまたすごいな、と思ってしまった。
● いよいよ本番スタート
一緒にプレーする高校生のTくんと仲良くなったのでヘラヘラ話していたら、小学校の時からスクールに通っているという彼の女の子の友達が、「前に行きましょうよ!前に!」というので、半ば仕方なく最前列で見ることになってしまった。別にここまで来て最前列に行くこともなかろうにとは思ったけど、まぁ悪い気はしないので、一番前で開演を待っていた。
すると場内が暗転し、ドラムが4台並ぶステージに先生がひとりで登場。 そして彼はいきなり素手でドラムをパーカッションのように叩き始めた。なんかアフリカ音楽っぽいソロを叩いてから、おもむろにスティックを持ってジャジーでファンキーなフレーズを次から次へと繰り出し始めた。(・・・なんかかなりライヴレポートっぽいな。) はっきりいってこれまで先生がちゃんとしたプレーするのを全く聞いたことがなかったのだが、ここで聴く師による初めてのドラムプレイは、もうヨダレ垂らしながら呆然と見てるしかなかった。だって巧すぎるんだもの。華麗すぎるんだもの。鮮やかすぎるんだもの。 次に出てきた若い先生と、ドラムチャンピオンのバトルもこれまたすごかった。もう嫌がらせじゃないかってぐらいにすごかった。見に来てたお客さん達は、「みんなこのぐらい上手に叩くんだ〜。さすがスクールに通っているだけはあるな。」と勘違いしたに違いない。
そしてそれに続いていよいよ生徒さん達のプレーがスタート。初級の生徒さんたちはバンド構成じゃなくてドラムだけのアンサンブルなのだが、2番目に出てきた小学生グループの演奏に自分はいきなり泣かされた。「あの女の子、フットペダルに足は届いてんのかな?」って思うぐらい小さい子もいたのだけれど、何度も何度も間違いながら一生懸命にドラムを叩いているその姿を見て感動の涙が・・・。こりゃ親だったらたまりませんな。学芸会で親の泣いている気持ちがわかりましたわ。あんなにがんばってドラムスティックを振りながらシンバルとかスネアとかを叩いている姿を見たら泣かずにいられませんって。 そもそも「ドラムをやらせよう。」と思った親の気持ちとか、「ドラムをやりたい。」と思ったその女の子の気持ちとかを想像すると、なんかそれだけで泣けてくる。
そして場内をさらに感動させたのが、この6つぐらい後の小学生男子2人のグループ。 リハーサルの時にはぜんぜんうまくいかなくって、何度も何度もプレーが止まって、そのたびに先生に怒られていた。だからプレーを始める前に、「何度か演奏が止まるとは思いますが、みなさん大目に見てやってください・・・。」と先生に紹介されてステージに登場していたぐらいだった。 しかしこの本番のステージでは、なんと一度も演奏がストップすることなく完奏!!! 会場にいた生徒さんたちから「うぉーー!」というものすごい歓声が上がった。 実はこの子達、誰もいない会場の外の駐車場のところで、リハーサル終了から本番までずーーーっと2人で練習していたのだ。 まだ全然小さい子供達なのに、「本番で少しでも上手に演奏したい!」という思いから、自主的に練習してたんだと思うと、ここでまた感動。 彼らの親達はこのことを知ってるのかな? とにかく絶対に将来大物になっていただきたい2人組の男の子だ。
● うちらはほぼノーミス
そんなほのぼのムードを経て、いよいよ我々の番がやってきた。その直前にバンド形式での先生の模範演奏があり、ステージ袖にいる自分に向かってニヤニヤしながらドラムを叩いている先生にはちょっとだけムカついたが、いざドラムセットに座ると緊張は全然なかった。プレーはTくんのカウントからスタートしたのだが、「思いっきり叩け!オラオラオラ!」という先生の言葉を思い出した瞬間、勢い余ってスネアのリムの部分をカツーン!と叩いてしまった。でも演奏自体はノリノリで、なにせスピーカーから出るスネアの音が会場中に広がっていく感じがメチャメチャ気持ちいい!!
しかし演奏の途中で予期せぬことが起きた。Aメロが終わり、その後ドラムソロを含むギターソロになり、そして完全なドラムソロへと移行していく構成だったのだが、なんと、その中間のギターソロの時、いきなりベースとギターの2人が演奏を止めてしまったのだ! 完全なドラムソロが入る場所を間違って、16小節を3回繰り返すところを2回で終わってしまったのである。そのギターソロの3回目のところでドラムソロを叩くことになっていた自分は、ギターとベースの演奏なしでソロを叩くことになってしまった。だからちょっと調子が狂ってしまい、少しだけトチってしまった。その後の完全なドラムソロのところでは割とうまくいったのでよかったけど、まさかギターベースが間違うとは予想してなかった。 しかしまぁ彼らも緊張してたのかもしれないけどね。
ドラムソロのフレーズ自体は自分で考えなくちゃならなかったんだけど、どうせなら、ということで自分はすべて授業の中で習ったフレーズだけでソロを構成することにした。だってこのフレーズをマスターするために決して安くない授業料を払っているわけだから、それを発表会で披露するっていうのは当然のことだと思ったから。
とにもかくにも我々の演奏自体は悪くなかったので、3人で固い握手を交わしつつ、ホっと胸をなでおろしたのであった。なにせ、譜面なしでステージに上がろう!って決めたのはうちらしかいなかったんだよね。 だってロックンロールを譜面見ながらやっちゃだめでしょう!
● ドラムの心はあなたの心
その後は中等科以降のすばらしい演奏が続いた。先生のオリジナル書き下ろしというブルースロックナンバーやニューオーリンズファンクなどの曲とともに、かつて70年代に先生がプロとしてレコーディングしたこともあるスタンダードナンバー「セカンド・ライン」なんかをプレーするグループもあった。最後の「ブラック・マジック・ウーマン」(by サンタナ)では、高校生の女の子と一緒にステージに上がって踊ったりして楽しかった。(・・・こう書くとなんかやらしいオヤジっぽいけど。)
ほんと、小学生から50代のオジさん達まで、幅広い層の人達がスクールに通ってるんだなぁってことが確認できたことが一番の収穫だったかな。 あとはやっぱうまい人はアクセントの付け方がうまいってこと! スネアひとつでも色んな音を出せる人ってのはほんとすごい。 手数とかスピードとかじゃなくって、やっぱりドラムはニュアンスなんだなと、改めて勉強させていただいた1日だった。
いや、それよりも、先生はサンタナに酷似しているということを知ったのが今日の一番の収穫だったかも。
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Page maintained by: Katsuhiro IshizakiLast updated: 11/ 09/ 02
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