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HFSMAS NUTCRACKER 2004 |
- すごすぎるメンツだ - |
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GMU Patriot Center - Fairfax, VA - 2004/12/04 |
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このイベントは、地元ラジオ局、99.1 HFSが毎年年末に主催する恒例のインドア・フェスだ。しかし、今回のフェスは、あまりにも豪華なラインアップである。ラインアップ発表日にラジオをつけたら、いきなりスラッシュがインタビューされてたんで、「もしかしたら…」と思ってホームページ(http://www.whfs.com/)を確認したら、"Velvet Revolver"の文字を発見して喜びの舞を踊ったものだ。
会場は、名前からも明白なように、大学キャンパス内にある約5000人収容のアリーナである。友達がフロア(GA: General Admission)のチケットを押さえてくれたお蔭で、リストバンドをつけてもらい、アリーナへ出動。
しかし、午後5時から開始したこのフェスは、けっこうハードだった。GAの場合、フロアに座りこむのは気が引けるし、全席指定のスタンド席で空席を見つけて座るのもどうも落ち着かなく、休む場所がないままウロウロすることが多々あった。結果として、大トリのヴェルヴェット・リヴォルヴァーの頃にはバテバテになってしまった、長ーい一日だった。
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● MY CHEMICAL ROMANCE (17:30-)
DC地域の交通事情は本当に悪い。5時開演を目指して会場へ向かうが、ヒドい交通渋滞にハマってるうちにトップバッターのキーン(Keane)は終わってしまった。というわけで、到着したのはマイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance)のセット中。
ニュージャージー州出身のバンドという以外に全然予備知識がないまま、フロアにて、彼らを初体験。しかし、どうもアンサンブルがチグハグなように聞こえて、なかなかバンド全体としての音が伝わってこない。はたして、音響上の問題なのか、演奏上の問題なのかは分からないが、とりあえず2曲をフロアで聴いた後、ビール販売所へ。しかし、これがまた曲者だった。なんと、この会場では、アルコールは、販売所周辺のごく限られた区域でしか飲めない、というフザけたルールなのだ。で、この狭い区域は、とてもアメリカとは思えないほど人口密度が高いし、みんな大声でしゃべっているので、そこにいるだけでヘトヘト。ビールを飲みながらライヴを堪能、という、ごく単純な楽しみが奪われるのは痛かった。
● BREAKING BENJAMIN (18:10-)
ラジオでかかってる、トゥールっぽい曲"So Cold"以外には全く知らないバンド、Breaking Benjamin。しかし、結果としては、かなーり楽しめた。
サウンドの要を担っていたのは、間違いなくドラムだ。ドラマーがとにかく素晴らしい。ややオーバーなアクションでシャープかつタイトなリズムを刻む。それに合わせるバンド・サウンドも、まとまりあって心地良い。音楽的には、コーンやトゥールに多大な影響を受けたことが想像できる、ミディアム・テンポ中心でダークな印象で、自分が日頃聴くタイプではないんだけど、けっこう聞き惚れてて、気が付いたら、フロアの前方で見ていた。有終の美を飾ったのは、もちろん"So Cold"。
● CHEVELLE (18:50-)
エクストリームのインスト"Decadence Dance"の冒頭ピアノ部分(名作『Pornograffiti』のオープニング曲)がオープニングだったのは、非常にビックリ。Chevelleは、ギター、ベースとドラムの、シンプルな3ピース。ギターとベースは、ダウン・チューニングで重低音を醸し出しているんだけど、だからといってバンド・サウンドがそんなにヘヴィーなわけでもなく、ちょっと肩透かし。ちょっと前にラジオでヘビー・ローテートしていた"Send The Pain Below"も、どうもピンとこない。
というわけで、遠慮なく、食事タイムとさせてもらう。会場内で売ってたハンバーガーは、肉をその場で焼いていたので、ついつい匂いにつられて買ってみたが、かなり美味だった。
● THE KILLERS (19:35-)
結論から言うと、この日のベスト・アクトがこのThe Killers。自分は、最初は模様眺めでフロア最後尾にいたのに、1曲目で思いっきり前方突進してしまったくらいで、そんな自分だけでなく、観客一同は彼らの世界に完全に持ってかれた、と断言しても過言ではない。オープニング曲"Jenny Was A Friend Of Mine"で、自分たちの空気を創りあげた後、惜しげもなく2曲目に"Somebody Told Me"。ただいまこの曲が、ポップからヘヴィー系まで、ジャンルを超えたラジオ局でかかりまくってる現状も手伝い、観客側の沸き具合が猛烈で、フロアだけでなく、スタンド席も総立ち。
しかし、総立ちの原因は、単なるラジオのエアプレイだけではない。とにかくボーカリストの実力が桁違いだ。お世辞にも良いとはいえないPAの音質にもかかわらず、音程を外すことなく歌い上げ、その声が通る通る。さらに、新人とは思えない堂々としたアクションを取り、合間にはシンセを弾くなど、プレイヤーとしてもパフォーマーとしても絶妙なのだ。
もう一人の見所はドラマー。これがまたヘンなアクションで、カッコ良いのかカッコ悪いのか良く分からないポーズを取りまくるが、これがまた徹底していて痛快。フレーズによっては椅子から立ち上がったり、シンバルを叩くときは指揮者のタクトのようにスティックを振り回したり、とにかく目が離せない。さらに、顔の表情もすごく豊かで、「顔でドラムを弾く」ランキングがあったとしたら、この人は上位に入るのではないか。
ギターとベースの他2名は、見た目は極めて地味だが、プレイはなかなかイケてる。特にベーシストは、かなりオリジナルなプレイで、"Somebody Told Me"のサビの和音部では高度な演奏力を見せてくれるし、ピック弾きのガリガリとしたトーンが気持ち良い。ベースの仕様はラッシュのゲディー・リーと同仕様ならば、演奏内容はジョン・ウェットンかクリス・スクワイアか(例えが古過ぎ)。ギタリストは、チリチリ髪の毛に黒いレス・ポール・カスタムを高めに構えた姿が70年代前半のロバート・フリップを彷彿させるが(これまた例えが古過ぎ)、演奏するスタイルは、空間を生かしたアルペジオからロックン・ロール・フレーズまで、かなり幅広い。"Somebody Told Me"では、かなり強めにフェイザーをかけていた16分音符カッティングが、アルバム以上に決まっていた。
そのまま彼らの世界に持ってかれたまま、ロックンロールな"All These Things That I've Done"では、ボーカリストに煽られて、間奏のギターのみの部分では、一同が手拍子大会。そして最終曲は"Mr. Brightside"で、ハードかつセンチメンタルに攻められる。もう脱帽。
いやー、本当に良かった。あまりにも没頭してしまい、「演奏曲が少ないよー」と、激しい物足りなさまで感じてしまった位だ。デビュー直後でこの実力とは、全くもって恐るべし。
● FRANZ FERDINAND (20:20-)
6月のDC単独公演ではsold outになってたり、"Take Me Out"が繰り返しラジオでかかっていたりして、アメリカでもすっかりブレイクした感のあるフランツ・フェルディナンド。直前の日本公演では、名古屋公演を病欠し、つい数日前までは代理が立てられていたベーシストも愛器(黒のリッケンバッカー4001)を抱え、ちゃんと登場。
こちらは、はじめはフロアで見ていたが、どうやらキラーズでエネルギーを使い果たしてしまったためか、ステージのほぼ左側の真横のスタンド席へ移動して堪能した。数曲目に披露された"Take Me Out"ではフロアが大いに沸き、例のテンポ・ダウンの部分で、フロアの皆が大ジャンプ大会をする様子を上から眺める光景は、結構すごかった。それに伴い、ギタリストの足の上げ具合もエスカレートしてるし。
個人的には、その曲が彼らのセットのピークで、後半部は、オーラスの"This Fffire"を除いて、ドラマーのリズムの揺れ、バンド全体としての一体感がどうも気になってしまったんだけど、これは、例の病欠が影響しているのかもしれない。そんなことが影響していたのか、セットはやや冗長な印象が否めなかったが、出演の順番も関係している気がする。もし彼がキラーズの前に出演したら、もしかしてそういうことは考えなかっただろうから。
● JIMMY EAT WORLD (21:05-)
Jimmy Eat Worldのことは、ラジオでよく耳にしていたが、どんなルックスかは、全然知らなかった。しかし…ルックス…あまりにも普通というか、派手さがないというか、ビジュアル的なセールスポイントに乏しいというか…。セットは"Bleed American"で始まり、かなりハードなサウンド。ラジオで鬼のようにかかっている"The Middle"は中盤で披露され、当然の如く盛り上がり。
演奏能力は問題なく、安定感抜群なんだが、それ以上のスリルやカッコ良さというものが、なかなか伝わってこなかったのも事実。ステージ・アクションも語りも殆どないし、曲調もわりと似ているのが多いゆえに、最近よくかかっているシングル曲"Pain"以外は、やや間延びした印象は否めなかった。
終盤では、あの"Last Christmas"のカバーが演奏された。というか、彼らがこれをカバーしていたのを知らなかった。一方で、観客の反応が薄かったのは、かなり意外だった。もしかして、みんな原曲を知らないのかな?と思ってしまったほどで。
● GOOD CHARLOTTE (22:00-)
Good Charlotteのセットのオープニングは、ブレイクのきっかけとなった、"The Anthem"を惜しげもなく演奏し、つかみはオッケーな感じ。日頃、アイドル的な要素で評価されることの多い彼らだが、DC地区は彼らの地元なだけに、盛り上がるのは当然なのだ。「HFSは、世界で一番最初に俺たちの曲をかけてくれたラジオ局だ!」とか、「メリーランド!ヴァージニア!DC〜〜!」と、地元ネタをふんだんに利用したMCを連発するのが、なかなか芸達者。
バラード曲"Hold On"では、会場の各地で照らされるライターと携帯の明かりがとてもキレイだったし、演奏もそれに沿ったダイナミックなもので、かなりの好感度。
オーラスではアップテンポな"Lifestyle of Rich and Famous"でうまく締めてお開き。大トリ目当ての大多数の観客を相手に、けっこう善戦したのでは。
● VELVET REVOLVER (24:00-)
本年5月、アルバム発売前のクラブ・ツアーでDCで初お披露目を果たしてはいるが、アルバム発表後としては、初のDCライヴ。そんなこともあり、観客は殆どがVelvet Revolver目当てのためか、相当残っているようで、フロアもスタンド席もビッシリだ。
しかし、彼らはなかなか登場しない。グッド・シャーロットまで、ほぼオンタイムの進行だっただけに、ここでの待ちぼうけは相当しんどい。というか、あまりにも出てこないので、ドタキャンされるのではないか、という不安と、それまでの長丁場の疲れがドッと襲ってきて、心身ともにヘトヘトとなる。そんな疲労感を感じてるのは自分だけではなくて、全体的なものだったようだ。周囲では座り込む人が続出し、開演を求める歓声も、まとまりが今一つである。結局、メンバー達が登場したのは、24時ちょうど。予定の23時より1時間遅れてだった。
オープニングは"Sucker Train Blues"だが、イントロのダフのベースの音がどうも今一つで、バンドが入ると音のヒドさには拍車がかかり、全体的に歪みまくりなのが悲しい。また、前回のタイトな演奏と比べると、ややルースなノリが少し気になる。
しかし、スコットは相変わらずカッコ良い。帽子・Tシャツ・皮パンともに黒という、黒づくめのキメキメ・ルックスで、歌声の調子もよく、クネクネ系の体の動きも相変わらずの唯一無二ぶり。ステージ左右を動き回るスコットとダフ、般若顔のマットと比べると、あのスラッシュですら、地味に見えてしまうのが恐ろしいところだ。前回と比べると、ダフとマットのコーラス部が相当増えていて、一部の曲では二人でハーモニーを加えていた。ツアーを経て、細かいアレンジがより一層練られてきた感じ。そういえば、スラッシュとデイヴ・クシュナーとのギター・ソロの掛け合いもあったり、デイヴの動きもすごく活発で、以前とは比べ物にならないほどの存在感をアピールしていた。
中盤のハイライトは、「この曲は"sex, drugs, and rock and roll"についてだ」とスコットが語った後"Superhuman"を演奏し、その次に「この曲は、(それらからの)転落の歌だ」と言って、"Fall To Pieces"を演奏したときだろう。とにかく、スコットの発言には異様な迫力があった。某誌のインタビューによると、この曲は、スコットの法的問題がピークを迎え、拘留されていた合間にレコーディングされたらしい。そういう先入観を持って聞くと、その発言の重さがより強く感じられるが、たとえそんなことを知らなくとも、この曲のドラマティックな出来は、誰もが感動しうるものだった。
しかし、残念なことに、観客側は完全にダレてしまっていた。スラッシュが「"It's So Easy"という曲だ」と言っても、あがる歓声はどうも今一つ。だって、あの、あの"It's So Easy"なのに!例の"Fuck off!"も、手が挙がったのは、わずか半分くらいで、とても信じ難い。続いて演奏されたのは"Sex Type Thing"だが、こちらの方の歓声が大きかったかな。曲の後半部では、マットのソロっぽいフレーズにスコットの拡声器ネタを加えたりして「ワシントンDCのmother fuckerな政治家を追い出してやれ。I want freedom」と言って、観客に"I want freedom"と掛け合いを要求していたけど、真剣なスコットとは裏腹に、後ろでスラッシュが笑いこけてた。オーラスは、イントロが長めになってた"Slither"で、思いっきり前方へ突進。しかし、ハジけてる観客は少なかったな…。
というわけで、ダレダレなムードのままお開きになった今回のライヴ。以前見たときと比べると、全体的に大味な印象が否めなかったけど、考えてみれば、こんな贅沢もないものだ。だって、あのヴェルヴェット・リヴォルヴァーを2回も見ているんですよ。ツメの甘いところはややあったものの、楽曲の進歩など、今後さらに面白くなりそうな点も多々あり、また見たいと思ってしまうところがおそろしい。
しかし、疲れたー。終わったのは午前1時10分で、会場の外は氷点下の極寒。疲労と寒さが身にしみた夜だった。
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- Sucker Train Blues
- Do It For The Kids
- Headspace
- Superhuman
- Fall To Pieces
- Big Machine
- It's So Easy
- Sex Type Thing
- Illegal i Song
- Set Me Free
- Slither
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Last updated: 2005/01/27
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