Burps Online

Gig Report
AEROSMITH - 2度泣いた -
Tokyo Dome - 02/03/02

   
- PREVIEW -
 
最後に東京ドームでライヴを観たのっていつだったっけ・・・・・・・? なかなか思い出せない・・・・。 そうだ、ヴードゥーラウンジツアーのストーンズを観に来たのが最後だわ。あれって95年だったから、丁度7年ぶりかぁ・・・・・。

このホームページを開始して以来、管理人にとって初めての東京ドームライヴ。 相手はもちろん我らがエアロスミス。 今のメジャーロックシーンの中で、真の意味でリアルタイムのロックとタイマン張れる20世紀最古のロックンロールバンドの最新アルバムもバカ売れ。 特に人気の高い日本において3度目となる4大ドーム制覇ツアーの最終日、かつニューアルバム「ジャスト・プッシュ・プレイ」に伴う世界ツアーの最終公演を、小雨降る東京水道橋にて観て来ました。
 
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- JUST PUSH PLAY WORLD TOUR FINAL -

 
席が1階スタンド下部の右側の方だったので、前方にバックネットがあって邪魔になりやしないかと心配していたのだけれど、ほんとギリギリのところでネット越しにならずにセーフ。もちろん最高にいい席とは言い難いけれど、ちょうどフジロックのレジャーシート上からステージを眺めているような感じがして、思っていたほど距離による違和感は少ない。最近のアルバムのバカ売れ度に比例するが如く、まあ今更言うまでもないことだけれど、お客さんの層が圧倒的に若い。歳がいっている人でも、いまだに「エアロ!うぉーー!!」とかやっているような人がおっさんであるとはイメージしにくいので、年齢的に若い、というんじゃなくて、完全に全体の見た目が若いということなんだろう。

前日のドーム公演は30分遅れの開始だったと聞いたのだけれど、今日は開演予定時刻より10分ぐらい押したところでキックオフ。ステージ背後&左右に設置された3台の大型スクリーンにスティーブン・タイラーとジョー・ペリーの姿が映り、ニューアルバムトップを飾っていた「Beyond Beautiful」がスタート。ドラムセット後方がステージよりも一段高くなっており、そこでアメリカ国旗ペイントを施したギターを弾きまくっているジョーが一方で、スタスタとステージ左右に伸びる花道を歩いているベースのトム・ハミルトンの姿が非常に対照的に写る。

自分的な最初のクライマックスはいきなりやってきた。スタジオ盤だとただの商業ロックソングなのに、ライヴだとどうしてこんなにドラマティックなんだろうっていう「Love In An Elevator」。イントロのギターリフを聴いただけで鳥肌。お客さんがベタにコブシを振り上げているのを観て涙。エアロにしては頑張りすぎな曲展開の複雑さをものともせずに左右の花道とステージ前面の花道へとそれぞれ散っていく各メンバー達。ギターソロを花道の左隅でとるジョー・ペリーに視線が集まる中、人知れずダンスを繰り返すスティーヴンの姿がどうにも愛くるしい。

「俺が"Just push play"と言ったら、みんな"Fuckin' Ass"と言ってくれ!」というスティーブンの言葉で始まった「Just Push Play」。アルバム中最高のファンキーソングは、ライヴだとオリジナルほどの軽快さはないけれども、メガホンを手に取って歌うスティーヴンの姿がやはり愛くるしいから許す。ジョーはこの曲で左利き用のギターを逆さまにしてプレイしていたけれど、このタイプのギターの出番がライヴを通じて非常に多かったので、彼にとって70年代後半以来久々のマイブームとなっているのかな?

そして2度目の最大のKats的クライマックスは、次の「Jaded」で突然に襲ってきた。いやぁ、この感動は、ここ数年で最高レベルのものだったっす。 Aメロが終ってサビへと移るあの瞬間。「まー、まー、べーべー、ぶるーず!」に移るあの瞬間です。 メチャメチャ盛り上がって、体中のアドレナリンが頭のてっぺんにまで駆け上るかのような錯覚を覚えて、次の瞬間には涙していたというかなりヤバめの状態に陥ってしまった。たまにレポの中で「涙した」とか書くことがあるけれども、この時ばかりは本当に涙がこぼれてしまったぐらい、とてつもなく感動したんだからほんとに。 そういやこの曲って、リズムパターンはまるでビートルズの「涙の乗車券」だしなぁ・・・・。

ここまでの感動を一度経験してしまうと、もうその後はかなりグッタリきて、気持ち流し気味になってしまった(苦笑)。「Big Ten Inch Record」の「10 Inch」という字幕にエロ黒い笑いを頂戴し、「Pink」のプロモ映像がそのまんま流され始めたのにこれまた苦笑し、「Sick As A Dog」の前には女性通訳付きで「76年にレコーディングしたそのまんまに演奏します。トムがギターを弾いて、ジョーイがドラムでボトムを支えて、俺がベースを弾いて、最後には俺がギターを弾いて、スティーブンがベースを弾きます。」と説明したジョー・ペリーに律儀な一面を感じつつ、最後の最後でブラッド&ジョーと並んでベースを弾いているスティーブンの、これまた律儀にベースの弦を一音一音はじいている姿はこれまた愛くるしかった。

しかし曲のタイトルとは裏腹なこのナンバーの登場にはびっくりしたなぁ・・・・。「No Surprise」はジョー&ブラッド在籍時の曲じゃないのになぁ。脱退が相次いで、人気も下降気味だった、つまりエアロが最も痛々しかった頃の曲で、スティーブンも「今の俺たちがあるのも、ここに出発点があったからだ。」みたいなことを語っていたけど、人気・不人気、売れた・売れないに関わらず、ほとんどすべての過去のアルバムから、自分達が演奏したい曲をまんべんなくプレイしていくってのはすごいな。スティーブンも、あんまり派手なパフォーマンスを見せずに、時には目を閉じながら淡々と歌っていたのが特に印象的だったよ。

「Dream On」のイントロが終った直後、1度ステージ袖に下がってまた出てきたジョーのソロコーナー1曲目は、ニューアルバム中個人的には最高傑作だと思っている「Drop Dead Gorgeous」。スティーブンが片方の耳を指で塞ぎながらコーラスを取っていたのが印象的。 んでもって2曲目は、もうライヴでは超おなじみの「Stop Messin' Around」。エアロのアルバムには収録されていないフリート・ウッドマックオリジナルのブルースナンバーだけど、94年に初めてエアロを観た時以来、毎度のように聴かされているようなこのシャッフルブルースをここでもまたプレイしたジョー・ペリー。曲に入る前に「俺らのルーツにある曲。」と言った後、シカゴブルースの巨匠=マディー・ウォーターズの有名な言葉を引用して、「ブルースに子供が生まれた時、ロックンロールという名前を付けた。」というコメントを紹介。・・・・しかしこの曲、イントロもアウトロも、いっつも同じギターフレーズなんだよねぇ・・・・最初に観た時から・・・・。でもアメリカツアーの初日ではこのジョーコーナーがカットされていたという話もチラッと耳にしていたので、とりあえず彼のソロコーナーがあってホっとしたのも事実。

そして同じくジョー・ペリーの独壇場となった「Draw The Line」。オープンAチューニングのアンペグにボトルネックを滑らせながら、正面の花道上でのた打ち回るジョー。シャツを脱ぎ捨ててギターソロを弾くジョーの姿に、会場の約75%ぐらいの女性がうっとり。 おまけに息を切らせながら上半身ハダカでステージに寝転んだジョー・ペリーに、今すぐにでも抱きつきたい!!と思ったあなたをワタシは責めることはできないっす。・・・だってカッコよすぎだったもん。

嫌いな「I Don't Want To Miss A Thing」のことはこっちに置いておくとして、それよりはちょっとだけマシな「Cryin'」でのジョーのギターは、ボディーに女性(=モデル?)の姿が彫られたものだった。そしてそのベタなデザインをスクリーン越しに見て、曲のタイトル通り、俺は心で泣いた。

ジョーイ・クレイマーのハイハットオープンを有効に生かしたドラムソロの後、ジェームス・ブラウンの「Mother Popcorn」へ。しかしまあ、膨大な持ち歌があってなおかつ自身のヒット曲も非常に多いバンドなのに、ひとつのライヴで3曲も4曲もカバーソングをやっちゃうってのもある意味すごいなぁ。なにせ彼らの大ヒット曲である「Livin' On The Edge」も「Rag Doll」も「Dude」も「Janie's Got A Gun」もやらなかったんだから!

いきなりジョーのギターの弦が切れていた「Walk This Way」、そしてトム・ハミルトンのベースをメインにフィーチャーした「Uncle Salty」にこれまたビックリしつつ、その流れのまま「Sweet Emotion」へ。78年ツアーのひとコマを収めたライヴビデオ「Texas Jam」が如く、途中にザ・パイレーツの「Peter Gunn」を挟みつつ(=最近、TMGEのアベフトシと元パイレーツのミック・グリーンが再録したことでも有名。ちなみにパイレーツはエアロも取り上げた「Milk Cow Blues」を自身の曲としてカバーしたりもしている。)、また「Sweet Emotion」へ戻るという構成。以前のようにここで爆竹バンバンというわけにはいかなくて派手さには欠けたけど、最後の最後でジョーがノイジーなギターを聴かせてくれたのが良かった。

エアロ専用機からタラップに降りるエアロのメンバーをただ撮っただけという意味不明の映像を見ながらアンコールを待っていると、まずスティーブンが花道に出てきて、「新しいガールフレンドを見つけたんだ。・・・ヒトミ!」というこれまた意味不明の言葉に続いて彼のアカペラから「What It Takes」へ。まるでライヴアルバム「Little South Of Sanity」みたいな流れにちょっとだけずっこけた。最後の最後は「Train Kept A Rollin'」で、「All Nite Long!」という言葉が曲に合わせてスクリーンに映し出されていた。

最後の最後の最後にガニ股でジャンプを繰り返すスティーブンにこれまた愛くるしさを感じながら、2時間強に及ぶコンサートは終了。スティーブン:「またすぐに帰ってくるよ・・・・」 ジョー:「6月に」 ・・・・えええ? 6月にまたライヴやんの?? という驚きと困惑を残して去っていったエアロスミス。 次は、横浜国際サッカー場かどこかで、ウドー主催のロックフェスティバルにエアロが参加!?というのが筆者の個人的な予想なんだけど。



Beyond Beautiful
Love In An Elevator
Just Push Play
Jaded
Big Ten Inch Record
Pink
Sick As A Dog
Mama Kin
No Surprise
Sunshine
Light Inside
Dream On
Drop Dead Gorgeous
Stop Messin' Around
Draw The Line
I Don't Want To Miss A Thing
Cryin'
Mother Popcorn
Walk This Way
Uncle Salty - Sweet Emotion
- Peter Gunn - Sweet Emotion

What It Takes
Train Kept A Rollin'
 
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Last updated: 02/ 03/ 02