日本の家電ブランドを想起させるバンド名から過度な期待を抱かせた Outdoor Theatre の The National だったが、予想外に生真面目なバンドだった。期待はずれ、というわけではないが、もっと笑わせてほしかったような気もする。
Goldfrapp を見るべく Mojave Tent でスタンバるが、定刻になってもなかなかバンドが現れない。そうこうしているうちにみるみるテントは人で埋まっていき、立錐の余地もない状態になってしまった。15分押しほどで始まったは始まったが、今度は音が悪くて1〜2曲聞いただけで退散。遠めに見てもボーカルの女性はとても可愛らしげだったけど、あんまりそれを楽しめる環境ではなかったかな。
今日の私的メインの Raconteurs 。言わずもがな、ブレンダン・ベンソンとホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトを含む4人組のロックバンドで、とても素晴らしい出来の新譜「Consolers Of The Lonely」から同名曲でショーはスタート。Coachella Stage は1日通して最高の客の入り(・・・とはいえ、PA 卓付近まで人がギッチリ入っている程度。)で、このバンド、特にジャック・ホワイトの人気の程をうかがわせる。
日が傾き、夕闇が会場を少しずつ包む中、新譜からの曲が続くが、「You Don't Understand Me」ではジャック自身がピアノとボーカルを担当。爆音ギターとのコントラストがとても美しいが、また通常モードに戻るとやがてあまりにもハードロッキンなステージに退屈してしまい、ステージ左のスペースで仰向けになりながら演奏を聞く。とてもいい演奏だったけど、そんなに興奮するショーではなかったかな。
Outdoor Theatre 横のトイレから出たついでに見た Swell Season。男性ボーカルの声に引き込まれてしばし聞き入る。ピクシーズ「カクタス」のカバーでは女性とデュエット。途中でコケかけるがなんとか持ち直し、弾き語りの途中でアコギからエレキにギターをスイッチ。
全体的にあったかいムードで進行していた Swell Season のパフォーマンスをじっくり見る余裕もなく、横を見れば再結成したばかりの The Verve がコーチェラメインステージに登場。個人的に好きなバンドでもないのだが、黒のシャツとブルージーンズ、そして短髪というリチャード・アシュクロフトがアコギを弾く「Space And Time」「Sonnet」あたりから音が体を包み込むようになり、ステージに釘付けになる。「明日ラスベガスに行ってギャンブルどうのこうの」というリチャードは、タバコだか葉っぱだかよく分からないものを曲の合間に一服しながらショーを進めていく。「The Rolling People」では怪しいダンスを見せ、導入前に曲名を口にした時から最高に盛り上がった長尺の「Bitter Sweet Symphony」でバンドメンバーとともに気持ち良さそうに歌詞を口ずさみ、そのままメドレーでノイジーな「Love Is Noise」でショーを締めくくった。今年のトリが予定されているサマソニのスタジアムより、苗場のグリーンステージがよく似合うライヴだと思った。コーチェラ08初日最高のステージは意外にもこの Verve だった。
Verve の後、移動する気になれず、そのまま Coachella Stage でトリの Jack Johnson を待つ。お客さんが大挙して集まるわけでもなく、PA 卓付近でもまだまだスカスカの状態でショーがスタート。バンドの音はとてもシンプルだが、とても凝ったステージセットで、バックドロップ代わりのスクリーンには大小様々な映像が映し出されビジュアル的に飽きさせない。軽いタッチのエレクトリックギターやアコースティックギターを抱えて歌う Jack Johnson とそのバックバンドもいい演奏をしているが、同じ曲調・同じリズムに10曲もすると段々と飽きてしまい、記念写真をパシパシと数枚撮り、ショー半ばにして会場を後にした。
この後、パーキングロットの配置と導線が昨年と全く変わってしまったため、ひどい渋滞に巻き込まれてしまい、宿に戻ったのは Jack Johnson のショー終了 2 時間ほど経った夜中 2 時頃になってしまった。
たった 1 日間だけの参加だったけれども、これにて今年2008年のコーチェラはすべて終了。来年も行くかどうかわからないけれど、というか 3 度も参戦するとは思っていなかったが、フジよりも身軽で、サマソニより安くて気持ちがいいフェスティバルにまた戻ってこれるといいなぁとは思う。
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National - 熱唱
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Goldfrapp - 見えん
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Raconteurs - 爆音4人組
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Raconteurs - ジャック渋い
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Swell Season - ピクシーズを2人で
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Verve - 意外にたまらん
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Verve - 顔色良くない
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Jack Johnson - 結構ハイテク
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Jack Johnson - 終始淡々
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Jack Johnson - 後方結構ガラガラ
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