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Gig Report
FRANZ FERDINAND - 人気出たのも至極納得 -
Key Arena - Seattle, WA - 2004/12/09

- PREVIEW -
 
ラジオ局主催のアブリルイベントダウンタウンでのファットボーイ・スリムライヴに続く2004年シアトル出張ギグ第3弾は、これまたラジオ局主催のイベントだ。「Deck The Hall Ball 2004」というイベント名だけど、毎年開催されているものなのかどうかはよく知らない。

シアトルダウンタウンから若干離れたKey Arenaという、この時期だとNBAシアトル・スーパーソニックスの本拠地として使われているアリーナが会場なのだが、スノー・パトロール、キーン、ザ・シンズ, ザ・キラーズ, フランツ・フェルディナンド, モデスト・マウスという、モデスト、シンズを除けば昨今デビューしたばかりの、それもどちらかと言えば英国寄りのメンツに対して集客はどんなもんなんだろうという関心もありつつ、アメリカでもバカみたいに盛り上がりつつあるフランツ・フェルディナンドとザ・キラーズのギグをメインに位置づけつつ、前者のフランツのライヴがとても良かったので、フランツ中心のレポを書いてみました。
 
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- GIG REPORT -
 
さっぱり晴れやがらないシアトルはこの日も雨。それも土砂降りだ。(・・・だからロクが写真も撮れなかった。)街周辺の最悪の交通事情も相まって、オフィスから会場までのたった20キロメートル前後の道のりに2時間近い時間を要して辿り着いた会場の中に入る頃にはもう身も心もびしょびしょ。会場の中からはすでにバンドの音が漏れ聞こえている。

2階席を除き、フロア、スタンドともに行き来自由の、いわばサマソニ@千葉形式のイベントなので、ベストポジションを求めてあちらこちらをうろうろしてみる。集客の状況はまだまだイベントが始まったばかりの時間帯ながら、1万5千人ぐらいのキャパの8割方は埋まっている感じなので、アメリカでもこういった新進バンドに対する需要は非常に高いんだろう。


KEANE

スノー・パトロールのライヴは見逃してしまったようで、イベントのスタートは日本でもこの夏から徐々に盛り上がっているキーンから。フェスティバルでの映像をちらっと見せてもらったことはあるように思うけど、基本的に音も姿も初見。ドラム&キーボード&ボーカルのスリーピースにまずタマゲたが、コールドプレイのような曲調でありながらここシアトルのオーディエンスがしっかりと反応していた方がもっとびっくりした。「素晴らしいイベント。メンツも最高。ラジオ局に感謝します。」みたいなことをボーカルが言って終了。


THE SHINS

よく知らなかったのだけど、ザ・シンズは地元シアトルのサブポップレーベル所属なんだそうな。いや、自分には苦手な地味な曲調なのに確かにやたらと盛り上がってんなぁ、と思ったらそういうことだったのだね。アメリカでのメディアへの露出も比較的多いらしく、演奏も歌も巧いとはいい難いと思うんだけどフロアは人で一杯になっていた。


THE KILLERS

メジャーアルバムデビューして半年と経っていないのに、イギリスのチャートを席巻し、アメリカのMTVでもPVが流れまくりのザ・キラーズ。個人的にはストリングスの被せ方に違和感があって、アルバムを通しで聞いたのは会場に向かう車中のカーステが初めて。

赤い揃いのジャケットがまぶしい4人のメンバーは、パッと見ちょっとだけハイヴスみたいだ。アルバムどおりに「Jenny Was A Friend Of Mine」でショーはスタートしたけど、キーボードはボーカルの彼が思い出したように弾くだけなのね。(・・・という割にはどこからともなくキーボードの音が聞こえていたような気はしたけど。)

ショーのまだ序盤だというのに、「これを聞きたいんだろう?」みたいにボーカルが言った後でシングル「Somebody Told Me」がサッサと披露された。ステージングに無駄がなくて、結構ツボを押さえたライヴをするんだなぁと感心してしまった。


FRANZ FERDINAND

掲示板でも言ったけど、初のアメリカツアーの初日のローズランドボールルーム@ニューヨーク公演がいきなりソールドアウトでその後に同会場で追加公演も出たりして、もはやアメリカでの人気はストロークスを凌ぐんじゃないかってぐらいにアメリカでもすごい勢いで盛り上がっているフランツ・フェルディナンド。

これがバンドにとって2度目のアメリカ上陸になるんだと思うんだけど、ちょうど10日前の名古屋公演でベーシストが体調を壊して変則ライヴが行われてから、治療のためアメリカでの病院通いを強いられていた間アメリカ公演数日を代打ベーシストで急場を凌いだ後、フルメンバーで再度ツアーに復帰して間もなくのライヴがこれになるらしい。だからそういった意味でも面白いライヴになるかなと思っていたが、それよりもむしろ、個人的にはバンド名の呼び方にも興味があった。するとラジオ局のDJらしき人が前説で「フランツファーディナーン!」と紹介していたのを聞いてやっぱ英語読みになっちゃってるのねと理解した。

バンドの垂れ幕があるわけでもなく、ただ単にシンプルにメンバーが登場して、ドラムのハイハットでのカウントからショーはスタートしたんだけど、1曲目の「Michael」から、いや正確に言えばそのハイハットのカウント音から、他のバンドとは全然違う桁違いのグルーヴがあってビックリした。自分の言葉じゃ表現できないけど、とにかく違うんだよなー。音の存在感とかが。

最初のうちはスタンド席でライヴを観戦していたんだけど、フジロックとかでよく見るように、ショーが始まった直後からスタンド席からフロア目掛けて駆け出す輩の姿がとても多くいて、あっという間にフロアが埋まっていく様は圧巻だった。「Michael」を含め全体的にオリジナルよりも相当にテンポアップしていて居ても立ってもいられなくなり、自分も1曲目が終わったぐらいでフロアに移動した。

アルバムだとちょっと間抜けにも聞こえる「Tell Her Tonight」もテンポアップしているせいかすごくロック然としていてとにかくいい。ツアー、ツアーの毎日の疲れも感じさせないほどバンドも細かく動いて煽っているし、「イギリスのグラスゴー出身でございます。」みたいなことを言っていたように思うけど、グラスゴーらしからぬほど(?)ダンサブルに「Auf Achse」なんかもまとまっていた。

そして問答無用の「Take Me Out」。フロントのメンバー3人が中央に集まって曲の頭を鳴らした瞬間、フロアからもスタンドからも大歓声が上がり、転調直後のところで自分を含めた多くの人がジャンプし始めたのには笑った。「I want you to...」と歌った直後にマイクを向けられ、「take me out!」という合唱も驚くほど決まった。

ライティング効果も一転してジャジーに滑り出す「Jacqueline」への展開もスムーズで、その後のロックな展開も悪くない。「次は新曲。」ってことで「しーゆーれいたー」みたいな言葉が連呼された新曲も単純にかっこいいと思った。「まちねー」って言葉が連呼されるとつい笑ってしまう「The Dark Of The Matinee」あたりになるとフロアはちょっとチルアウト気味になってきたけど、やっぱりテンポアップしていたせいか「40」辺りの展開の激しい曲でもすごく踊れた。

最後はアメリカ滞在中にMTVやVH1などで何度もPVを見た「This Fire」。ギターカッティング音が場内に響き渡るとすごい歓声が上がったことでその高い認知度はうかがい知れたが、これまたとてつもなくテンポが速いせいもあり、フロアの前の方はかなりえらいことに・・・。


ライヴが終わってからも「フランツすげー!」という言葉があちらこちらから聞こえていたところからするに、フランツ人気は今後も継続して過熱する可能性高し、と見た。


MODEST MOUSE

このメンツのトリのモデスト・マウスのライヴはさぞかしすごいことになるんだろう・・・と思っていたのだけど、意外や意外、彼らのライヴが始まるとポツリポツリと家路に着く人が目に付いた。平日の夜中11時を回っていたこともあるんだろうけど、それだけキラーズやフランツをお目当てで来た人達が多かったってことでもあるんだろうな。

スタンド席の上方に移動した直後からすごい眠気が襲ってきてしまったせいで、実はこのライヴの内容を良く思い出せない。最新アルバムのトップ「The World At Large」をやってるなぁ・・・とか、ドラムの人の姿勢がいいなぁ・・・とかは断片的には思い出せるんだけど、どうも全体的に見ると記憶も印象もかなり曖昧。音自体そんなに好きなタイプのバンドではないので、そんなに意気込んで見ようと思っていたわけでもなかったことは確かなんだけど、それにしてもフジロックの夕暮れ時にレジャーシートに寝そべりながら見るような状態になるとは思ってなかったなー。


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    - Franz Ferdinand Set List -

  1. Michael
  2. Tell Her Tonight
  3. Auf Auchse
  4. Take Me Out
  5. Jacqueline
  6. New Song
  7. The Dark Of The Matinee
  8. 40
  9. Darts Of Pleasure
  10. This Fire


 
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Last updated: 2004/12/19