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チケット発売直後に買ったチケットなのに、会場に入ってみれば、あらら、不幸にもステージサイド2階席の超てっぺん。これはもうロックのライヴを観る距離じゃないね。というかロックをクラプトンに求めてやしないんだけど、これでアリーナ最前列のお客さんと同じチケット代だもんなぁ。やっぱやってられない。ステージがストーンズのドーム公演よりも遥か遠くに霞んで見える。
(START - 17:15)
予定時刻よりも15分遅れで開演。シャツの形もパンツの色も分からない遠くのステージに、アコースティックギターを手に取り、アンプラグド収録のMalted Milkのようなフレーズを弾き始めたクラプトン。曲はロバートジョンソンのカバー「When You've Got A Friend」である。数日前、どこかのバカがストーンズ関係の掲示板にツアー初日となった広島公演の貼り付けていたセットリストをうっかり見てしまったので、1曲目に何が来るかは知っていたつもりだったのだけれど、その予想を見事に裏切ってくれたこの選曲。「今回のツアーは日替わりメニューなのか?」とか思いながら、シャッフルのリズムに乗りつつまるでアンプラグド版Before You Accuse Meのようなギターソロを聴いていると、曲の途中でぞろぞろとバンドメンバーがステージに集結。白っぽいストラトキャスターにギターを持ち替えたクラプトンがギターソロをぶちかます。そしてなんとここから強引に「Crossroads」へメドレー展開。気分はシャッフルなのにリズムはストレートな8ビートという、ちょっとだけ気持ち悪いアレンジだったが、なにせ曲が曲だからして、腕組みしながら少しだけ盛り上がる自分。
全てのお客さんが座ったまま「I Shot The Sheriff」へ。イントロからはこの曲だと気が付かなかったので、歌の歌い出しとともにこれまたグワーっと盛り上がる自分。バックメンバーはギター+ベース+ドラム+キーボードという、ここのところのクラプトンツアーの中では最もシンプルな構成だったのだけれど、そのスカスカ具合がレゲエのリズムに妙にマッチしていて、結構悪くない。体をエビのようにクネクネさせながらギターソロを弾くクラプトンも結構かっこいいし、このライヴの中で唯一エモーショナルなギターを弾いていたのがこの曲だった。やっぱりクラプトンはコテコテのブルースナンバーよりも、こういったきちんと構成された曲の中で弾くソロの方が何千倍もかっこいい。
「Bell Bottom Blues」が続いたが、前の、そしてその前のツアーでも聴いた曲なので新鮮味ゼロ。「Reconsider Baby」も悪くなかったけど、普通のブルースでのクラプトンはいまいちなのでこれも印象度ゼロ。ベースのネイサン・イーストがボーカルを取ったブラインド・フェイス時代の曲「Can't Find My Way Home」も悪くなかったけど、90年のツアーでアップライトベースを弾いていた彼の姿を思い起こすと感動はやはりイマイチ。「White Room」ではワウなギターソロを聴くことができたけれど、やっぱクリーム時代のナンバーは、つい最近聴いて感動しまくっていたクリーム時代のライヴコンピ「BBC Sessions」と較べると、ここでの彼らの演奏のテンションの低さに唖然してしまったのでやっぱりパス。
「I Want A Little Girl」「Got My Mojo Working」「Hoochie Coochie Man」という風にマディー・ウォーターズナンバーを含むブルースカバー大会になったけれども、なんかこういまいち自分の中でパッとしない。自分の大好きな「Badge」も、やっぱお約束といった感じでどうにも楽しめない。
珍しく80年代のアルバム、オーガストから「Holy Mother」。今までライヴで何度か聴いたことがあるような気がしていたんだけど、実はライヴビデオとかで観ただけだったいうライヴ初見のこの曲。クラプトンが珍しくストラトキャスターにカポを付けて壮厳なアルペジオを弾きだしたのだが・・・・・・・後ろにいた親父3人組がまたもややかましくうんちくを語り始めた。実はこの日のライヴの頭からこいつらはずーっと話しっぱなしで、特にバラードナンバーになるとその声がとてつもなく耳に障っていたのだった。でもロックのコンサートなので話するなというのもはばかられるし、自由に楽しくやってくれればいいのだが、やっぱり人の迷惑になるような楽しみ方はいかがなもんかと思うし・・・・・・とか悩みに悩みまくっていたわけだが、どうやら近所にいた人達もちょっと迷惑していたような雰囲気だったし、なおかつライヴではなかなか聴けない曲中にベラベラとやかましくしゃべり始めやがったので、仕方なく後ろを振り向き「静かにしろ」と言った。 ジャージを着たデブのおっさん達は、自分に目を合わせようともしなかったが、それ以降私語はピッタリと止み、ようやくライヴに集中できるようになった。
そして続いたのが俺にとっちゃ驚きの「Lay Down Sally」だった。なにせここまで考えていたのが「お約束の曲ばっかりでつまんないなぁ。クラプトンはもう昔の曲とかやんないのかなぁ・・・。Lay Down Sallyとか聞きたい人一杯いると思うんだけどなぁ・・・。」ってなことだったからね。そしてまさにその「Lay Down Sally」が始まって、思わず体を仰け反らせてしまった自分。ドラムのスティーブ・ガッドのブラシも良いし、曲がフェードアウトで終わったのも、まるで名盤「Just One Night」(=79年の武道館ライヴを収めた2枚組ライヴアルバム)みたいですごく良かった。
お約束「Wonderful Tonight」は半分寝ていたし、再びワウなギターを聴けた「Cocaine」でもかなりの部分寝ていたけれども、レコードと全く同じイントロで始まった「Knockin' On Heaven's Door」で再びうきうきウェイクミーアップ。「イラク戦争への彼なりの反対表明なのかなぁ。」ともチラと考えたりしたけれども、盗作騒ぎがあったぐらいだからさすが完全に自分の曲にしてしまっているクラプトン。ガンズバージョンのそれとはちょっとだけコード感が違うのでちょっとマイナーな感じに聞こえるクラプトンバージョンだけれど、ひとまず70'sなクラプトンを聴けただけで自分は満足。考えようによってはジョージ・ハリスンへのオマージュとも言えないことないし。
そしてまたお約束の「Layla」へ。きちんとエレクトリックバージョンだったのは良かったけれど、ここでのスティーブ・ガッドのドラムに軽快さがなく、これまたイマイチ。もちろんギターのアンディ・フェアウェザー・ロウに「ちゃりらりらいら〜」というリフを弾けるはずもなく、なんとなく平板な印象のままLaylaは終了。
1人でギターソロを弾きながらステージに戻ってきたクラプトンのアンコールは、これまたお約束の「Sunshine Of Your Love」だった。ここでのスティーブ・ガッドのドラムがこれまた輪を掛けてイマイチで、正直なところ曲の雰囲気を台無しにしているとしかいいようがない。この曲で普通のエイトビートを叩いてどうする。あぁ〜、ジンジャー・ベイカーのドラムが聞きてぇ〜、としかいいようがない。
最後の最後は、ステージに椅子が用意されたので悪い予感がしたのだが、その悪い予感は見事に裏切られることもなく、前回のツアーの時にもプレイされた「Over The Rainbow」が始まった。このセレブなエンディングは、やっぱ三菱自動車がオフィシャルスポンサーだからしょうがないのか?
(END - 19:15)
2時間きっちりのステージは、楽しめたんだか楽しめないんだかさっぱり分からないまま終了。 上では比較的楽しめた部分を強調して書いたような気もするのだが、良くも悪くも気持ちの振れがないままこの日のコンサートが進んでいったことは確かで、これってつまり昔好きだった女の子に再会した時のような気持ちに近く、つまりやっぱ自分の中でクラプトンは終わっちゃっているのだなぁと再認識させられただけだった。
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When You've Got A Good Friend - Crossroads
I Shot The Sheriff
Bell Bottom Blues
Reconsider Baby
Can't Find My Way Home
White Room
I Want A Little Girl
Got My Mojo Working
Hoochie Coochie Man
Change The World
Kind Hearted Woman
Badge
Holy Mother
Lay Down Sally
Wonderful Tonight
Cocaine
Knockin' On Heaven's Door
Layla
Sunshine Of Your Love
Somewhere Over The Rainbow
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