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会場はDCの中心部から東に向かって数kmにあるRFK Stadiumという野外スタジアム。いつ雨が降ってもおかしくない不安定な雲行きのためフル参加は体力的に持たないと思い、2時半到着を目標として会場へ車を飛ばした。それゆえにThe Donnasは見逃してしまったのがちょっと残念。
調べたところによるとスタンド席は5万5千人収容可能だが、フィールドにはでかいステージが設置され、それ以外の部分はスタンディング・エリアとして開放されているので、実際はどれだけの人が入るのかは見当もつかない。座席指定はなく、フィールドでもスタンドでも自由に移動可能なのは気楽でありがたい。
Blur
ドタキャン。係員によると「そのニュースは今朝入ったんです。ウワサによるとメンバーの女性問題が関係しているらしいけど」とのことだが真相は一体。
AFI (14:50-15:30)
うーん、第一印象はルックスの強烈さだ。ボーカルはオジー・オズボーンがマリリン・マンソンを意識したような(?)何とも例えづらいルックスなのに対し、ギター、ベースはともに黒のYシャツにネクタイを締めてピチっとして、ルックスは極めて対照的。音のバランスは非常に悪く、ドラムとボーカルは大きいもののベースは殆ど聞き取れなく、妙にスカスカする音。曲はこれまた何とも例えづらいのだがオリジナリティあふれるもので、もう少しバランスが良ければより楽しめた気もするが…。
The Roots (15:50-16:10), Chevelle (16:30-17:10)
予備知識全くなく、今後にエネルギーを温存するために不参加を決める。近くの芝生で爆睡、まったり。BBQハンバーガーがやたらと美味く、結局2個も食べてしまう。温かいものを食べてないと体が冷えきってしまう天候の都合もあったのだが。
Jane's Addiction (17:30-18:00)
しかしこの出演時間は何なんだ?前日発表にどういう経緯があったのかは知らないが、天下のJane'sにたった30分の時間枠、しかも明るいうちとは...。セットチェンジ中にフィールドに入りステージ前方に向かうが、観客たちは傍若無人この上なく、あらゆるゴミが地面に散乱している。メンバーたちは登場するが、歓声という点では今ひとつ...というか、みんな自分たちの馬鹿騒ぎに夢中でそれどころではない。ステージに背を向けて、酔っ払いながらくだらない話を大声でしてる奴らを見ると、何のために来てるんだ、とツッコミの一つや二つも言いたくなる。
まあ、それを無視してステージを見ると、銀色のボタンシャツを着ているペリー様は相変わらずのカリスマぶり。そのうちにシャツを脱ぎ上半身裸になり、イギー・ポップと同じくらいに引き締まってる上半身を惜しげもなくさらけ出す。デイヴは最初から上半身裸だが、右手に漢字で刺青を入れているのを発見。Paul Reed Smithギターの調子がやたらと悪いようで、ノッケの"Stop!"の途中で音が出なくなって曲途中で交換し、その後も1曲ごとにローディーとやり取りをしていた。しかし場面場面に応じて的確なギタープレイを行うデイヴの能力のみならず、カリスマぶりは圧倒的である。
次いでは知らない曲が2曲。近々発表される新作の曲だろうか?MCもないためか反応は極めて乏しい。しかし、次の"Been Caught Stealin'"の反応はさすがに大きい。イントロにおける犬の「ワン、ワン、ワン」をマネしてる人は自分の周りだけでも3人はいた。もう1曲新曲をはさんだ後、個人的に大好きな"The Mountain Song"を演奏。しかし、これで30分のセットは終了し、アンコールを求める声もなかった。フジロック2002のときに月明かりに照らされた苗場の山を見ながら文字通り"Mountain Song"を聞いたことを思い出すと、同等のインパクトは到底感じられなかった。しかし、とにかく条件が悪すぎる。彼らを知らない観客たちは多かったし、わずか6曲の時間枠は中途半端、何より昼間の登場は彼らにはふさわしくないですよ。
Good Charlotte (18:20-19:05)
パンフを読んで知ったのだが、彼らはDC郊外の出身らしい。そのため、本フェスティヴァルの最多出演者で、何と98年の地元出演者用ステージでも演奏していたらしい。デビュー後大ブレイクしての凱旋演奏なだけに、その反応は恐ろしいほどに大きい。観客が着てたTシャツは彼らのが一番多かったんじゃないかな?ギタリストのトゲトゲ頭をマネしてる人もやたらといたし。
曲はラジオでかかってる数曲以外全然知らないが、アップテンポのタテノリが中心で、メロディーも分かりやすい。曲が知らない人でも盛り上げ場所を用意したり、地元ネタを盛り込んだ効果的なMCを加えたり、楽しませる術を心得てる彼らは、一同を惹きつけてしまうからだ。経験値を得たライヴ・バンドというのは本当に強いものだ。
ラストはラジオでいつもかかってるあの曲(でもタイトルは知らない)。当然ながら一同大ハシャギ。最初はスタンド席で見ていたが、この曲に惹きつけられるようにフィールド前方右側へ。いや、本当はAudioslaveのためにモレロ側の良位置を確保したかっただけなんだけど。
Audioslave (19:25-20:25)
観客らが作り出す無法地帯はさらにエスカレート。フィールド地面はドロまみれで、そのドロに放尿してるアホすらいる。女性は男性に肩車され挑発的な視線を周囲に送ると男性陣から「Show your tits」の大合唱。勘弁してくれー。そんな馬鹿騒ぎの中、サウンドチェックで鋭い目つきをしたブラッド(dr)が自ら登場するが、誰も気づかない。あーあ、勿体ない。
さてさて、さすがにメンバーがフルで登場すると大歓声(当たり前)。しかし!ステージに登場するや否や、地面にかがみこんでヘンな音を操作するのはやめて下さい、トム・モレロさん。トレモロとワミーをいじくったエフェクト音、最高です。そんなオープニング曲は"Set It Off"なのだが、バンドが入ってから数秒はギターのエフェクトを切るのを忘れていて、ビヨビヨな音でイントロに入ってしまったのはかなり笑えた。しかし、モレロは顔色変えることなく通常の音に戻し、ベースと一体となったリフを弾き始めると...バンド一体となった音圧はこれまでのバンドとは全くレベルが違う。音色自体は決してそんなに歪んでいない...というか、どちらかというとクリーンな音色なんだが、迫力がこれまでのバンドとは比べ物にならないのだ!横ノリで衝撃が体全体にズシズシ来るのがたまらない。
モレロのハイ・ジャンプは決まりまくり、クリスはけっこう動いてニコニコしているし、声の深みは1月の来日公演と比べて数段パワーアップしている!ブラッドは相変わらずすごいアクションをつけながらシャープな音を出し、いつバスドラムのヘッドを破るのか、と見てる方が心配になるほどの気合ぶり。自分はモレロ側にいるからティムは殆ど見えないが、レイジ時代を考えると非常におとなしく弾いている。しかし、リズム隊の重みはティムがいなければ到底成り立たないし、モレロとユニソンでリフを弾くと相乗効果で無限大の迫力が出るのが本当にスゴい。
モレロは基本的に3本のギター("Soul Power"ストラトキャスター、黒テレキャスター、レスポール)を曲のチューニングに応じて使い分けるが、"I Am The Highway"ではIbanezギターが登場。なんとこれはレイジ時代のメイン・ギター(例のカバのシールが入った水色"Arm the Homeless"ギター)の予備ギターではないか!メインと違い文字は入っていないが同じカバ・シールが入っていて、非常にお茶目なギターである。以前読んだ雑誌記事にはあくまでも予備用と書いてあったが、実際に使っているのはブートも含めて今回が初めてである。しかし、その神業ギタープレイにも全体的な反応は乏しい。前で暴れた人たちが後方へ戻ってくるため、自分の服はドロと汗まみれ。"Shadows On The Sun"の静かなイントロでオッパイを出す女性に至っては理解を越えている。やっぱみんな、はしゃぐことを第一目標としてるようにしか思えない。
"I Am The Highway"ではクリスが「みんな、これからカウボーイ・ジャムを聞きたいかい?」とよく分からない語りを入れながらアコースティック・ギターを披露したり、日本公演と比べていくらかの変化があったのが嬉しい。そして、アホな観客がどれだけハメを外していても、モレロ様は"What You Are"の超超超変態ソロや例の国宝級スクラッチ奏法("Super Stupid"か"Exploder"のどちらかで披露)を行い、その素晴らしさでそいつらを惹きつける。あー、最高。
終盤の"Like A Stone"はラジオでかかりまくってることもあり、さすがにイントロだけで大歓声。そして、ギターソロでは足の(=足のエフェクト操作)のタメでさらなる大歓声、誰にも文句を言わせない。(しかし、「足のタメ」という表現、モレロにしか出来ませんのー。)次の"Light My Way"ではイントロで例のエフェクト音を披露するが、ドラムのセッティング修正がなかなか終わらず、イントロを強引に延ばしてしまったのがけっこう笑えた。本編のリフがこれまたカッコ良い。次いでの"Cochise"では、もう魂も抜かれてしまい抜け殻状態と化すのであった。とにもかくにもオーディオスレイヴ。現時点では最強の横ノリ・サウンド製造バンドかもしれない。
1. Set It Off
2. Show Me How To Live
3. Gasoline
4. What You Are
5. Super Stupid?
6. Exploder
7. I Am The Highway
8. The Last Remaining Light
9. Like A Stone
10. Light My Way
11. Cochise
Godsmack(20:45-22:05)
すっかり魂を抜かれてしまった後はスタンド席に座ってまったり。すっかり日も暮れた中、フィールドは人でギッシリだ。ゴッドスマック目当ての人がこんなにいてトリとなる程人気があるのにビックリ。
さてさて開始。ステージ横巨大スクリーンに80年代のIBMコンピューターを彷彿させるモニター画面が登場する。何が登場するのかと思いきや、文字の羅列...しかもライヴに関係することかと思いきや「アメリカ兵士たちを称える…」「United We Stand」などと戦争に関する内容。これだけで観る気持ちが萎えてしまったのはどうやら自分だけのようで、周囲は大歓声。このことについては書きたいことが山ほどあるが自粛する。
トゥール、メタリカから多大な影響を受けたであろうヘヴィなサウンドは完璧に近いほど練られているし、適度なポップさもあって良質ではあるんだけど、いかんせんオーディオスレイヴで燃え尽きてしまっているし外は寒いし、オープニングの件がずっと引っかかってしまい、30分ほどで会場を後にしたのだった。すいません。
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