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Showboxは、イチロー、佐々木のシアトル・マリナーズの本拠地「Safeco Field」か
らほんの1〜2キロほど西に行ったところにあるライヴハウスで、実は去年シャーラタンズを観たのもこのShowboxだった。キャパシティは1000人ぐらい? ドリンキング
スペースとライヴスペースとがうまく分けられていて、軽い気持ちでフラっと会場に
立ち寄った人達も気軽にそのスペースを共有することができるようになっている。
フロアと天井とをつなぐ柱にもかなり細かい装飾が施されているなど、日本の、悪い
意味でただすっきりした黒い「ハコ」と化している日本の中型〜大型ライヴハウスと
は大分趣の違う会場だ。
会社の駐車場から車で15分ほど走り、夜の10時過ぎに会場に到着。そしてその場内で
当日券(=18ドル=約2,200円)を購入した。 バンドの演奏はまだ始まっていないよう
でほっとしたけれども、いきなりそのチケット売り場の近くで殴り合いの喧嘩が勃発
していたので、下半身がちょっとワナワナしてしまった。
フロアの右側にいい場所を見つけて待機。 ステージ前にはたくさんのキッズが陣
取っていたけれど、それでもステージまではかなり近い。 All Age入場可能なライ
ヴが故に見た感じ10代の子が多いようだったけど、自分の見た範囲ではアジア人は全
然見当たらなかった。
(Start - 22:15)
会場入りして10分ほどでライヴがスタート。火のついた松明のようなものを背負った
ボーカルが太鼓を打ち鳴らす「Singular Indestructible Droid」のイントロに引き
摺られるようにして4人(+1人)すべてのメンバーが登場してショーがスタート。ぶっといダ
ブルギターに挟まれてシャウトするボーカルの顔の大きさにまず圧倒されつつ、その
一糸乱れぬタイトな演奏と、広がりのあるアンサンブルに、「こりゃライヴハウス
じゃもったいないな。アリーナクラスでやるのがちょうどいいんじゃないの?」とい
きなり感じてしまった。旬のバンドというのはライヴハウスじゃ収まりきらないよう
なスケールの大きい音を出すんだなぁ、と思った。 確かにレッチリやレディオヘッ
ドや(昔の)ガンズ&ローゼズなんかをライヴハウスで見られたらそりゃいいかもし
れないけど、それは「あの大物をこんな小さいライヴハウスで見られるなんて!」と
いった類の理由であり、彼らのプレイをアリーナやスタジアムで見たとしても、音の
サイズが大きく、なおかつ音の密度が濃いので、ステージとフロアの距離感を感じさ
せないし、逆に言えばそのぐらいの大きい会場がバンドのプレイするフィールドとし
ては適切なものなのだと思う。 それと同じようなイメージをこのパパ・ローチの音
から感じたし、メインストリームを堂々と渡りあるって行こうとするバンドの音とい
うのはこういうものなんだよなぁと実感させてもらった。
でもせっかくのライヴハウスギグなので詳細をチェックさせてもらうと、とにかくす
ぐに気が付いたのがドラムの叩き方が個性的だということ。ジミー・チェンバレン好
きの某Jさんのように、右手でスネアを叩き、左手でハイハットを刻んでいる。イ
メージとしては、わかりやすいイメージとしては、ドラマーって右手と左手をクロス
させてリズムを刻むのが普通なのだけれど、この人の場合には手をクロスさせないで
ハイハットとスネアのリズムを刻んでいるのである。しかしごく稀に手をクロスさせ
てリズムを刻むこともあるからよくわからない。
ギター2人のプレイは非の打ち所がないほど完璧。 ボーカルの横にいるベーシスト
もすごい。 ボーカルを含めた彼らシャープな動きは、やっぱり狭っ苦しいライヴハ
ウスのステージではその効力を最大限に発揮していないような気がしたな。 このフ
ロントの4人は、短髪にしてオルタナ寄りになり始めた頃のメタリカのような雰囲気
すらあるかも。
オルタナラジオステーションでは常にヘビーローテーションの「She Loves Me Not」
ではフロアも大盛り上がりになったけど、面白いのが彼らのモッシュの輪である。ラ
イヴが進むにつれてこのモッシングの空間が広くなり、キッズ達は体当たりしまくっ
ているのだけれど、モッシュが熾烈になり過ぎて、そんなに広くないフロアに、広く
ぽっかりと空いたモッシュ空間ができてしまった。彼らはその中でまるでアメフトの
ような強烈なタックルをしているので、そのモッシュの最前線で傍観しているだけで
もはっきり言って怖い。中東を巡って第3次世界大戦をも勃発させようとしている大
国に育つ子供達が、こんな風にして無下にストレスを拡散させているのかと思うと、
ちょっとだけ複雑な心境になる。
しかし、身長が2メートルぐらいある、オランダのバレーボール選手みたいな人が、
モッシュに加わった次の瞬間、ふと見たらクラウドサーフしていたのには笑ったし、
そのモッシュの輪の中から、車椅子の少年がひょっこり出てきた時もかなり笑った。
要するに、涙あり、笑いありのカオティックな空間が、パパ・ローチの演奏とは別
に、そこには存在していた。
そうこうしているうちに1時間ちょっとぐらいの本編が終了して、すぐにアンコー
ル。最初はニューアルバム1曲目の「M-80」で、2曲目は、ボーカルのMCによると、
ちょっと昔の曲をプレイしたらしい。
(End - 23:25)
今回は、チケットも持たず、なおかつオープングアクトも見ずに、さぁーっと来て、
さぁーっと帰ってしまったので、実はあんまり深い印象が残っていないのだけれど、
年末、もしくは来年に来てまたさっくりとライヴを見てみたいなぁ。
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・おまけ - シアトルフォトレポ
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