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● LOVE PSYCHEDELICO
とにかくこのバンドは生理的に受け付けないので速攻パス。
● JOSH TODD
ジョシュ・トッドは元バックチェリーの人だけど、ソロになってもその生真面目人生はなんら淀むことなく、ここでの彼もやはりハードロックの一本勝負。元々ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのボーカル候補でもあったらしいジョシュだけど、正直メンバーになれずに良かったなぁと思うのはやはり自分がストテンファンだからか・・・。
というわけで、焼け石にお湯というか、サウナに焼け石というか、酷暑の中のマラソンというか、暑さの中で朦朧としつつあったジョシュ・トッドのステージの記憶らしい記憶は蜃気楼の彼方にゆらゆらゆらめいていいるのだけれど、最後に真っ赤な顔で「Do you love cocaine?」と客に質問を投げかけたのち、バックチェリーの曲を演奏していたことだけはなんとか覚えているぐらいだ。
● MICHELLE BRANCH
恥ずかしながらミシェル・ブランチのアルバムは未聴。レンタルCD屋で借りて聞こうとは思ったんだけど、盤がCCCDだったのでさくっと断念。(・・・単純に仕事中CD-ROMで聞けないのがその理由。)従ってほぼぶっつけ本番で臨んだミシェル・ブランチ。
開演予定時間ぴったりにステージに登場したミシェルの髪は、驚いたことに金色に輝いていた。どうやら結婚を機に髪を染めたみたい(?)。そのブロンドヘアーを後ろに束ねているミシェルは、自分がイメージしていたミシェルよりもかなり太めで、「くらっぷよーへーんず!」と煽る両腕はかなり太かった。むしろコーラスの女の子の方が華奢で可愛らしかったぐらいだ。
そういや、ミシェルのバックバンドと言えば、ドラムのケニー・アロノフを思い出すんだけれども、残念ながら今回バンドに帯同していたのは彼ではなかった。ケニーといえば様々なビッグネームのバックバンド&セッションミュージシャンとして活躍しまくっている人で、このHP的にはジミー・チェンバレン不在のスマッシング・パンプキンズでドラムを叩いていた、といえばピンと来るかもしれないけど、ここのところ彼が帯同しているのがミシェル・ブランチで、ステージ開始前に「NEXT - MICHELLE BRANCH」と言う文字と一緒にチラっと流れたプロモビデオに映っていたのもケニーだ。でも今日ドラムキットに腰をおろしていたのはケニーじゃなかった。有名な人なのかもしれないけど、そこにいたのは普通に髪の毛があるおっさんだった。
そんなミシェル&そのバンド達だけど、ステージ自体はすごく良かった。ほとんど座って観ていたけど、ミシェルの肥え、じゃなくて声にはやられた。ロック調の曲が皆無なのにも関わらず、その声だけで挽きつけられた。始終ニコニコしていて、感じのいいお嬢さんだなぁとも思った。
● PAUL WELLER
恥ずかしながらポール・ウェラーのこともあまり詳しくない。ジャムはベスト盤だけ持っていたけど、あんまり聞いてなかったし、スタイル・カウンシルはリアルタイマーだけど全然聞いてなかったし、ソロになってからは「Wild Wood」と「Live Wood」と「Heavy Soul」ぐらいしか知らない。
日差しがきついので、ゲート裏に引っ込んでチラと焼きそばなどを食いつつ、チケットの売れていない2階席に移動してみた。その途中でポールのステージは始まったんだけど、1曲目は知っている曲だった。きっとその3枚のアルバムの中に入っている曲なんだろう。
2階席なのでステージ上のポールの姿は良く見えないけど、ステージ両サイドの大型スクリーンに映っている彼はとても機嫌が良さそうだ。ピアノとギターの往復がひたすら続くショーだけど、ポール・ウェラーってこんなにステージアクションの激しい人だとは露知らず、彼の動きを見ているだけで驚きまくってしまった。昔は客のノリの悪さにステージ上から暴言も吐いたことのある彼が、「あんまり興奮し過ぎるなよ。」とまで言っていたんだから驚いた。このご機嫌っぷりも、兄貴分のザ・フーが同じステージに立つからなのだろうか?! よくわからない。
● イナバコウシ
嫌いなのでパス・・・。イナバがステージに立った時、その場が「普通のコンサート会場」と化したのを見た瞬間、笑いを通り越して、寒気すらした。終始スネアと同調する手拍子、サビで中途半端に振り上げられる右腕と拳・・・・。日本のコンサートのお約束を忠実に実行するこの人達と自分との間には何百光年もの隔たりを感じた。日本のプロ野球の応援と、NHKの歌謡のど自慢と、コンサートの手拍子は、やっぱり嫌いだ。
音も悪いし、イナバのメロディと声も最悪なので、居た堪れなくなって再び飯を食いに外に出た。
● THE WHO
さて、フーである。小学〜中学時代にリトルリーグと野球部とでともに苦楽をともにしたチームメートの1人のあだ名が「ふー」だったので、「フー」と聞くと反射的にその「ふー」を思い出してしまうのだが、一般的には「フー」といえばこの「フー」らしいので、自分もここのところ昔のアルバムなど引っ張り出してきたりして結構予習に励んできた。曲は知っているけど意外にタイトルを覚えてないのが多かったから。
相変わらず二階席の上の方は日除けの人達以外は誰もいないような状態で、アリーナも人が入っているんだか入っていないんだか分からないような微妙な客入りの中で、開演予定時間を過ぎる頃になるとどこからともなく手拍子が沸いて出ては消え、沸いて出ては消え、を繰り返しているうちに段々とボルテージが上がってきた。
日がちょっとだけ傾いたスタジアムに、オアシスのTシャツを着たクルー・・・じゃなくて、ロジャーとピートが登場した。ロジャーは、田舎の夏祭りで坊主頭の中学生が愛用してそうな怪しい模様の入った半そでのシャツを着ている一方、ピートのサングラス姿は歳の割にかなり極悪。そしてそのピートが持つ赤いストラトキャスターから弾き出された一発目のイントロは「Can't Explain」!!! オリジナルでは当時セッションミュージシャンだったジミー・ペイジが弾いていたというギターフレーズだけど、フーといえば、チームメイトの深谷くんか、キャント・エクスプレインのコードリフか、というぐらい、自分のフーに対するイメージを決定付けている曲なので、E - D - A - Dの循環コードが鳴った瞬間、もうどうにかなっちゃいそうなぐらいの衝撃を受けて、その場でかすかに悶絶した。
ファルセットじゃなくてこれまた極悪なシャガレ声でもって、オリジナルのサーフミュージックっぽいコーラスを自らぶち壊しにかかるピート・タウンゼントだけど、注目はその声じゃなくて、もちろん彼の右腕。・・・とちょっとだけ注視していたら、惜しげもなくいきなり出してくれましたウインドミル! まわるまわるまわるまわる。腕がどっかにふっ飛んでっちゃうんじゃないかって心配になるぐらいにまわすまわすまわす!
間髪入れずに「Substitute」、そして「Anyway, Anyhow, Anywhere」という初期のシングルヒットナンバーが続く。折からの猛暑でさらに加速の付いたピートの腕は止めることなく回転し続けるので、「いや、もうそんなに回さなくてもいいよ。」と思わず言ってしまった。
続いては「Baba O'Riley」のキーボードフレーズで大歓声。いきなりこんな超有名曲をサービスしまくっていいのか、と思いながら、ジリジリと盛り上がってくるフロアの歓声に包まれながらボーカルソロに入る直前で極悪サングラスを外したピートが、「Teenage wasteland!」と顔面に青筋立ててガナる姿に意味なくただ感動。後半の転調後のロックンロールもお見事でした。
「あー、こんな曲もやるんだぁ。」と思った「Behind Blue Eyes」はレコードではいつも飛ばしてしまう曲なんだけど、ロジャーがしっとりとこのバラードを歌い上げてたのがちょっとばかり印象的。次の「Who Are You」はこれまた大歓声で迎えられ、ボーカルマイクを回しまくりロジャーだが、ちょっと腰を落とし気味にして宙に浮いたマイクを慎重にキャッチするところが若干おっさんぽい。
「ロジャーと私ピートは日本に来るのが初めてだ。今のところ旅行客としては最高にファンタスティックだ。どうもありがとう。」「このスペースを設けてくれたエアロスミスに感謝する。」「ザ・フーには幽霊がたくさんいるんだ。」「アルバム、クアドロピディアからの曲をやるよ。クアドロピディア・・・・・。クアトロピディア・・・・・。クアトロピディア・・・・・。4回目、クアトロピディア。」などなど、聞き方によってはかなり微妙な発言を繰り返すピート。それに対し、ロジャーは「オレは日本の女が好きだな。」とか言っていたけど・・・。(要するにおっさんぽい。)
そんなMC&メンバー紹介から、速いカウントを刻んで唐突に「My Generation」へとラッシュ。ベースソロで映ったその顔がオリジナルメンバーのそれじゃないところに一瞬落胆したり、キーボードの音がどうにも邪険に聞こえてしまったりしたのは自分だけじゃなかったと思うけど、全体的に見てもなんとなく意外に違和感があったように聞こえたのも自分だけかな? セット的にも中期〜後期の完成された、ある意味プログレっぽい側面も持った曲群の中にこの初期の曲がスポット的に入っていたせいかもしれないけど。
そして待ってました「Won't Get Fooled Again」。これはイントロだけでかなり痺れた。ロジャーがニコニコじゃなくてニヤニヤしているのが不気味だった。そうそう言い忘れていたけど、ドラムのザック・スターキーは、思いっきり親父(=言わずと知れたリンゴ・スター)の面影を残しまくりで、大型スクリーンでロジャーとピートとザックが並ぶ絵を見ていると、なんだか年老いたフーに若かりし日のリンゴ・スターが加入したみたいに見えてしまって、そういう意味では不思議な違和感がありまくりだったけど、さすがキース・ムーンの本能的&即興的なオリジナルフレーズをほぼ完全にコピーしているだけあってやっぱりドラミングに関しては文句の付けようもなく、ジョニー・マーのバンドメンバーとして来日したフジロック'00のステージを遥かに凌ぐ強い印象を植え付けた。オリジナルドラマーのキース・ムーンのキットには入ってなかったハイハットもかなり頻繁に使っていたけど、不思議とこれまた違和感はなかったなぁ。何の変哲もないTシャツ一枚の格好で、なおかつかなり無愛想な感じなので、こんな感じのセッションミュージシャン的な活動を続けていくんだろう、きっと。
場内の女の子達が意味もなく次から次へと大型スクリーンに映し出された直後のアンコールには「Pinball Wizard」が来た。「やらねぇかなぁ〜。」と首を長くして待っていたのでやってくれてよかった。でもピートのクリーントーンのイントロに左チャンネルから被さる「ぐわ〜ん」というディストーションギターがなかったのでちょっと物足りなく聞こえたかも。
「See Me Feel Me」が終わっておもむろにシルバーのストラトキャスターを頭上に掲げ、そのままモニタースピーカーを一撃! 見事にその一発でギターのネックとボディーを粉砕したピート・タウンゼントはやっぱりお見事でした。その後、自分でアンプのボリュームをオフにしている姿をスクリーンに大写しにさせるというジョークまで見せてくれました。
要するに、これは、皆が持つザ・フーというバンドのイメージをそのまんま彼らが演じた、一大エンターテイメントショーだった。しかし初来日だからこのセットリストでかつこのステージングでまったくオッケーだったけど、果たして2回目、3回目の来日じゃどうするのかな?と早くも危惧してしまうんだけれどどうなんだろう。このままキッス化してしまうのかな、とか心配しつつ、持ち駒(=曲)が多いようでストーンズやエアロほどは多くないフーだから、イーグルスのように、ほんと、たま〜〜に来日するぐらいのペースのほうがいいんだろう。ピート・タウンゼントは間もなく還暦だけれども。
● AEROSMITH
トリ前のザ・フーのプレイが終わってもまだ若干の日差しが差し込む明るい会場で、どこでしゃべってるんだか分からないジョン川平の前説を聞き、VIP席からアリーナを見下ろす横浜市長を眺めていると、しばしして本日のトリのエアロスミスが登場した。最新アルバム「Honkin' On Bobo」は個人的にかなり期待はずれの代物だったので今回の来日には正直あまり期待してなかったんだけど、戦前からの予想通りというか、原点回帰モードというか、年配向けフェス仕様というか、ブルースナンバーを織り込みつつ、初期の人気曲を並べていくといったセットになった。
紫色に彩られたステージ上を眺めながら、AC/DC、ストーンズ、クリームなどを聞きつつ開演を待っていると、怪しいタンクトップにサングラス姿のスティーブン・タイラーと、黒一色のジョー・ペリーと、赤一色のトム・ハミルトンと、カウボーイハットに摩訶不思議な配色の上下を来たブラッド・ウィットフォードが登場。今年のツアーのセットリストは極力予習しないようにしてきたので、最初に何が来るかまったく予想が付かなかったんだけど、大型スクリーンに映ったジョーに抱かれていたのがベースだったのであの曲しかない。スティーブンのシャウトとともに「Back In The Saddle」でショーはキックオフ。その後「Toys In The Attic」からから流れるように「Love In An Elevator」へ。「Love In An Elevator」はレコードで聞くと単なるボン・ジョビだけど、ライヴで聞くとその練りに練られたドラマチックな曲構成に耳と目が釘付けになってしまう。ひょっとしてエアロの曲の中でも1,2位を争うぐらい好きかもしれないな。
ジョーイ・クレイマーのバスドラに明朝体で大書されている「ホンキン」という文字に苦笑しつつ、あまり好きじゃない「The Other Side」「Cryin'」などを聞く。「Jaded」アウトロのライドシンバルのカップ打ちからメドレーのようにして「Rag Doll」と繋がっていく。
そして今日のジョーコーナー1発目は、超渋すぎるブルースナンバー「Back Back Train」。思いっきりほとんどのお客さんが座ってしまったボトルネック奏法によるこの弾き語りチックなスローブルースに移る前、何を勘違いしたかジョー・ペリー。この場において「フジロックス!」と言ってしまったものだからこりゃ大変。誰もが「フジロックぅ〜?!」とお互いに顔を見合わせた場内は一瞬にしてざわめきモードに・・・。 社運をかけたこんな一大イベントの最中に、ライバル会社の商品名を口にしちゃだめでしょう〜。 始末書もんだな、ジョー・ペリー。
低く呻くようなジョーの声が低速走行する場内にさしたる盛り上がりもないまま「Back Back Train」が終わり、「ボストンのジャンプブルースの・・・」とか何とか言ったのでこりゃやばいなぁ〜〜〜と思っていたらやっぱり始まっちゃった「Stop Messin' Around」。ここ10年、自分が行くエアロのライヴでは必ずと言っていいほど演奏されてしまうこのピーター・グリーンのシャッフルブルースナンバーは、はっきり言って聞き飽きた。いい加減そろそろ「Walk On Down」あたりでも聞きたいもんである。
続いて前回ウィスコンシンで観たエアロ公演中にそのジョーの足に触った「Same Old Song And Dance」が来た。その後「ザ・フーと共演できて嬉しいっす。夢がかないました。どうもありがとう。」(・・・かなりの意訳&要約。)とジョーがMCをしてから始まったのが「Draw The Line」。そして意外にカッチリとまとまっていたのが次のブルースカバー「Baby Please Don't Go」で、「Mother Popcorn」の時にはもう次に「Walk This Way」が来るのは定番だからしっかり準備しつつ、トム・ハミルトンがベースソロを弾き出したので「あぁ、もう終わりかぁ。」って感じになりつつ予想通り「Sweet Emotion」へ。
アンコールの1曲目は、聴くと9.11のことを思い出してしまう「Livin' On The Edge」。ジョーは黒のダブルネックギターでリズムとソロとを弾き分けていた。
「Train Kept A Rollin'と言ったら、All Night Longと言ってくれよ。・・・そう、そんな感じ!」との言葉からキックオフしたレモンティー・・・じゃなくて「Train Kept A Rollin'」は、意外にあっさり終わってしまった。気が付いたらジョーは上半身裸になっていた。
客出しの「You Gotta Move (by エアロ)」が流れる中、こうしてポカリスエットロックフェスティバルの初日は終わった。アクト以外の楽しみと言う意味では何もないしそもそも何も期待すらしていないので、場内がガラガラだったこともあって特に運営面での混乱があったわけでもなく、暑さを凌ごうと思えば2階席(=いちおう指定席)に上がって涼むこともできたので、体調的にもなんら問題はなかった。
でもまぁ、メンツを揃えりゃ客は黙ってでも寄ってくるだろう、ウェブやテレビで広告打っておけば人は集まるだろう、「スーパースター夢の競演!」というコピーを売っときゃみんなグラグラ来るだろう、というウドーの旧態依然とした導線の張り方が、スカスカの客入りという形で見事に裏目に出たこのイベントは、ある意味非常に興味深かった。来ていた人達も「まるでフジロックの1年目に来ていたお客さん達はこんな感じだったんだろうなぁ。」、というような人ばっかりだったので、こりゃ今のフジロックの敵にはなり得ないな、と思ったりもした。
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- Back In The Saddle
- Toys In The Attic
- Love In An Elevator
- Road Runner
- The Other Side
- Cryin'
- Jaded
- Rag Doll
- Back Back Train
- Stop Messin' Around
- Same Old Song And Dance
- Dream On
- Draw The Line
- Baby Please Don't Go
- Mother Popcorn
- Walk This Way
- Sweet Emotion
- Livin' On The Edge
- Train Kept A Rollin'
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