Burps Online

Disc Review

- Mar 2003 -

Holy Roller Novacaine Kings Of Leon

Holy Roller Novacaine アメリカ中西部テネシー州出身の4人組バンド「キングス・オブ・レオン」のメジャーファーストシングル。彼らのオフィシャルサイトによると、メンバー4人のうち3人が兄弟で、残りの1人も彼らの従兄弟ということなので、つまり血縁関係者のみで結成した身内バンドということになる。3人の兄弟はそれぞれテネシー州とオクラホマ州で生まれ、メンバー曰く「アメリカの中でも最も保守的な環境で」育ったということで、ロックに目覚めたのは比較的大きくなってからということだったらしい。小さい頃から教会でブルース、ゴスペルなんかを演奏してきたらしいけど、ホワイト・ストライプスのようなロックを聴いたとき、「うちらにもできるじゃん。」ってことでメジャーデビューへ。

・・・といった彼らのバックグラウンドを事前に知ってしまうと、「あー、なるほど、ゴスペル、ブルース、カントリーなんかに影響を受けた、泥臭いアメリカ南部のバンドね。」という風に片付けられてしまいそうになるけど、確かにそれらの音楽を内包していることは事実。でも自分が彼らの音楽を端的に例えるならむしろ、「ちょっと青臭いケイクに、若干自嘲気味のドン・マツオがいる。」とでもするだろう。別に右上の写真でメンバーがストーンズのTシャツを着ているからというわけではないんだけど、淡々と8ビートのベース音を刻む「California Waiting」という曲なんかでのボーカルはズボンズのドン・マツオの声にすごく似ているし、浅めにしたリヴァーヴと抑制の効いた乾いたトーンでセンスのいいギターリフを聞かせる「Wasted Time」なんかはまるでケイクあたりが18番にしているようなパターンだ。

フジロックの夕方のレッド・マーキー辺りでこんな軽快なロックン・ロールを聴けたら最高だろうなぁ、と夢想しているんだけどどうだろう。2003年現在、ベン・クウェラーらともツアーを行っており、この後、ザ・ミュージック、コールドプレイの前座を含むイギリスツアー予定されているから、本国アメリカのみならず、イギリスでもまたちょっと盛り上がりそうな気配がある。Windows Media Player 9で「関連アーティスト」を表示させたところ、ライアン・アダムス、ジェイホークス、トム・ペティ、ローリング・ストーンズ辺りが出てきたけれども、そこら辺のアーティストに限らず、一連のガレージ勢を含め、ストロークス、ホワイト・ストライプス辺りも好きならおすすめしたいバンドだ。特に本EPトップを飾っている「Molly's Chambers」なんかは、今年になって聞いた曲の中では最高のナンバーだと思っているし、うまくいけば爆発的にヒットしそうな気がしているんだけどどうだろう。

・・・とにかく1回聞いてみて。



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Last updated: 03/29/03