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- April 2001 -
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Sanaeさんの愛情たっぷりの黒烏ロンドンシークレットギグレポートを掲載させてもらったその直後に、彼女の黒烏レベルからすれば「ファン」と公言することすらこっ恥ずかしくなる、このクロウズ実務検定8級・クロウズ技術者検定7級の自分が、「Lions」について語るのはどうかと思う。けどそのSanaeさんが掲示板に印象的なことを書き込んでくれたのでそこから話を進めよう。
とある流通経路を駆使したSanaeさんは、「Lions」のアドバンステープを発売前のかなり早い時点においてゲットしており、その時から当然の如くかなりの回数聴き込んだこの作品のことを、「スルメアルバム」と掲示板上で評していた。「スルメアルバム」、すなわち噛めば噛むほど、聴けば聴くほど味が出てくる作品ということである。最終的にはその作品を気に入るわけだから、聴き込んで好きになった本人にとってはいいことなのだが、逆にいえば、その作品の第一印象はとっても地味だった、もしくはさっぱりわけが分からなかった、という話の裏返しでもあり、そういった意味ではこの「Lions」はちょっと地味な印象だった。この場合、逆の「派手」という言葉は、歪んだギターリフ全開、かつドラムもガツンガツンとスネアが鳴りまくって、コーラスもキャッチーで覚えやすい、といった感じの曲を端的に形容する時に使われると思うのだが、そういった一聴したとたんにアドレナリンが上昇するナンバーは、「Lions」の中にはアルバム頭のほうの「Lickin'」と「Come On」ぐらいしかない。あとはまあ評論家的に言えば音の強度とかなんとかいう意味ではちょっと弱めの曲がほとんどで、「Soul Singin'」といったタイトルも示しているように、70年代風のソウルやR&Bに近いテイストが散りばめられており、これまたよく分からん言葉で形容すれば、「Lions」は「渋いアルバム」ということになるのだろうか。
近年、音楽を聴く環境が劇的に変化し、その音の「第一印象」を得る機会、盤数ともに飛躍的に向上したと思う。まずはあっという間に全国展開を果たした外資系大型レコード小売店(=Tower、HMV、Virgin)が大規模な試聴システムによって音に触れる機会、盤数を大幅に増やすことに貢献した。そしてインターネットが、ナップスターに代表される曲の(違法)コピーの手軽な流通を促進するネットワーク形成に手を貸し、CDNOWのように短時間ながらもアルバムのほぼ全曲を試聴できるシステムを早い段階から確立し、各アーティストのオフィシャルサイトではビデオクリップの無料配信やシングル曲の無料ダウンロードなどを率先して行ってきた。ここ10年ぐらいで圧倒的に加入者を増やした衛星放送やケーブルテレビの普及も多様で細かい音楽のニーズに応えようとがんばっている。まあとにかく今となっては当たり前となっているこういったシステムも、ベストヒットUSAとFM番組のエアチェックが関の山だった自分の中坊時代には存在しておらず、かつ輸入CDが2000円を切る価格で提供されるこの御時世、あの「CD1枚=3500円」という時代はなんだったのか、とクビを傾げたくもなる。(そのくせ洋楽が不況だの、レコードセールが落ち込んでいるだのと、単純にデフレっているわけだけど。)
・・・・と書いてきたところで、この展開からクロウズを語るのは難しいなあ、といった雰囲気になってきたため、1ヶ月以上ほったらかしに・・・・。ボツにしようと思っていたけれども、他にいい書き方も見つからないので、Sanaeさんの「スルメアルバム」という言葉を強調したかったということを最後に繰り返して・・・・・・・・・・・・おしまい! (・・・すまぬ、Sanaeっち!)
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Send comments to: Katsuhiro Ishizaki.Last updated: 6/1/01
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