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- May 2001 -
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おととしのコーチェラフェスの模様を伝えたロッキング・オン誌のライヴレポートで「海坊主」と吐き捨てられ、去年のフジロックでは閑散としたステージ前に空しさを感じたメイナード(vo)に「もっと親密な雰囲気なところでやりたかった」と言わせてしまい、終いには3枚出ていた日本盤がすべて廃盤になってしまっていたほど、日本での認知度が低かったアメリカのロックバンド=トゥール or ツール。それも、レイジの「ノウ・ユア・エネミー」でメイナードの絶叫ボーカルが聞けるにも関わらず、前作「アエマ」が全米チャート(・・・確かビルボード。)で3位になっているにも関わらず、「ロック評論家」の方々が今頃になって「ノーマークでした。」「すごいバンドだということは聞いていた。」とノウノウと白状するのに呆れながら、その「アエマ」を世紀の名盤として2年前に紹介し、彼らのライヴレポートを4年前に伝えている本サイトとしては、苦虫を潰して潰して潰しまくりながら待ち望んだこの5年振りの新譜「ラタララス」or「ラテララス」。全米の健全な少年少女達をも渇望させていたこの盤は、当然のことながら全米ビルボード誌で初登場1位を記録。明らかにレコード会社の営業戦略にハマった評論家さんや編集者さん達が、本意かどうかは知らないけど、こぞって大絶賛するが故に、ここ日本でもちょっと高まりつつあるトゥール熱。去年のア・パーフェクト・サークルの時のような、エラスティカとイアン・ブラウンという余りにも「?」なラインナップに挟まれるといった不条理に甘んじず、システム・オヴ・ア・ダウンとエミネムという音塊とアティテュードの強固なアーティストが前後を固めた臨戦体制のもとにやって来る今年のフジロック3日目グリーンステージ。(ああ・・・ここにデフトーンズが加わっていたら・・・・。) よってすごいライヴになるのはもはやデフォルト=初期値。もしフジロック'97の2日目が中止になっていなかったら、プロディジーはこんなすごいステージを見せてくれてたんだろうなあ・・・・という思い、もしくはそれに近似する思いを抱くに違いない。
のだが、レイジやリンプの音を「ヘヴィロック」なものとして慣れ親しんだあなたの目に、果たしてこの「ラテララス」or「ラタララス」はどう映るのだろう? ロクに音さえも聴いていなかった評論家さん達がトゥールをカテゴライズしてきた「ヘヴィロック」という名前を鵜呑みにして一聴すると、「なにこれ? プログレじゃん。 タルくねー。」ということに多くの人がなっていることだろう。 「リンキン・パークみたいのが流行っているアメリカで、なんでこんなのが盛り上がってんの?」と言いたい気持ちも分かる。アートワークは不気味だし、ボーカルのメイナードは正体不明だし、曲のタイトルは意味不明どころかアメリカ人にすら読めないのも多い。
自分自身、こういったロックに対する準備が全くできていなかった4年前には、ライヴを観ても彼らの音楽を理解することはできなかったし、彼らの本質をしっかり掴んでいるのかと言われれば正直なところ未だにかなり怪しい。でも、その時の彼らに対するおぼろげな動的なイメージと、ラタララスの独特の空気とを、フジロックのステージ上で重ね合わせると、なぜか鳥肌が立つほど興奮してくるのだ。 かつてのレイジやコーンや、その前のニルヴァーナやパール・ジャムがそうであったように、突然爆発的に受け入れられるのがここんところの日本におけるアメリカンロック市場の特徴であるからして、トゥールも来年の今頃は幕張メッセでライヴしてたりするのかなぁ、と想像すると、なおのこと笑いが止まらない。
よって、説得力に若干乏しい気もするが、
「フジロックでトゥールを観ときましょう。」
というお約束の提案と締めで。
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Send comments to: Katsuhiro Ishizaki.Last updated: 6/5/01
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