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- May 2005 -
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Lullabies To Paralyze
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Queens Of The Stone Age
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地味になっただの、マニアックになっただの、なんだか煮え切らないネガティブな前評判ばかりを耳につき、あまり期待していなかった自分はバカだった。前作「Songs For The Deaf」で得たインターナショナルな成功と引き換えにパーマネントなメンバー2人のうちの1人を失った時は、これでクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(QOTSA)も終わりか?と思っていたが、それからたった1年余りの期間を経て今作を発表。ボーカル&ギターのジョシュ・オムが独りで主導権を握る形で制作されたこの新譜「Lullabies To Palalyze」は、ミニマムなロックンロールの力を改めて実感できる超名盤だ。会社でも、家でも、襟を正し正座して聴きたいぐらいだ。これによってここ数ヶ月紹介してきたイギリスのバンド達も見事に飛んだし、疑問の余地無く自分が本当に好きだと言える唯一のオルタナティブロックはQOTSAのみなんだと激しく実感。QOTSAの音を「オルタナ」よりもさらに低い階層に細分化/カテゴライズしようとすると「ストーナーロック」というものに充たるそうだけど、一般に言われるストーナーロックの定義と現在のQOTSAの音が同じだととても思えないし、スマッシング・パンプキンズ、パール・ジャム、サウンドガーデン、ア・パーフェクト・サークルからZZトップに至るジョシュ・オムの音楽的親交の広さからしても、もはやUSオルタナティブロック人間相関図の中心にいるバンドといってもいいかもしれない。そんなバンドが、フジロック05のホワイトステージ2日目にダイナソーJrが揃って出るのだから今年のフジロックにも期待しないわけにはいかない。オルタナとともに20代を過ごした人間にとってはたまらない組み合わせだから。
掲示板の常連だった方に頂いたMPEGファイル群のひとつに、2〜3年前のデビッド・レターマン・ショー出演時にプレイされた「No One Knows」がある。レコードよりもシンプルにまとまっているこのスタジオライヴは自分のオールタイムのフェイバリット映像で、聞いた感じ普通のロックバンドの、見た感じ普通の演奏シーンなのに、なぜか飽きることなく見入ってしまうのはなぜ?と自問しながらいつも見入っている。個人的には、ビートルズ武道館公演最終曲前の「The next song is called ...... good-bye. See you again.」というポール・マッカートニーのMCと、レッド・ツェッペリンのライヴ映画の冒頭の「Rock & Roll」でひざをくねくねさせながらステージに飛び出てくるジミー・ペイジの姿に並ぶかっこよさである。その理由はQOTSAの張り詰めた緊張感とジョーイ・カスティーヨのドラムにあるのではないかと思っている。前作でドラムを務めていたデイヴ・グロール(・・・言うまでもなく、ニルヴァーナのドラマーだった人。)の凄まじい太鼓さばきが聴けたフジロック02と、ジョーイへのドラマー交代後の単独公演とを見て思ったのは、好みだけで言えば今のジョーイのドラムの方が好きだということ。「No One Knows」のスタジオライヴ映像もそうだが、特に「Tangled Up In Plaid」辺りで顕著なようにバスドラの音が気持ちよすぎる。ローピッチなスネア音も自分の好みにかなり近い。彼が在籍していたというダンジグやZilchのことはよく分からないし、ジョシュもドラムを叩いているようだし、ぶっちゃけ細かいドラミングテクニックのことはよく分からないけれど、こんなに一音一音が心地よく粒立って聞こえるドラムは、彼かブラッド・ウィルク(=オーディオスレイブ。)ぐらいしか自分には思い浮かばない。前作に顕著だったハードロック的な派手さには欠けるが、スタジオライヴ版「No One Knows」の印象に近いこのシンプルさによってひとつひとつの音が逆に生々しく聞こえる要因になっているようだ。
日本では、それこそトゥールのように、どちらかと言えば一部の音楽ファン用のカルトな印象があるところが若干残念だけど、マイナー/メジャーどっちつかずの微妙な立ち位置で末永く頑張ってほしいなぁと思う。
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Send comments to: Katsuhiro Ishizaki.Last updated: 05/03/05
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