|
|
 |
 |
- July 2003 -
|
THE HIGH-LOWSはあいかわらず盛況な活動をしている。
コンスタントにアルバムも出し、今年の夏のイベントとかにも引っ張りだこだ。
ファンとしてはうれしい限りである。
このバンドには、甲本ヒロト(ヒロト)と真島昌利(マーシー)という2人のソングライターがいる。
彼等は以前のバンドTHE BLUE HEARTSの頃からお互いに曲を出し合っている。
さしずめ、LENNON−McCARTNEYの様な感じであろうか。
そんな関係は、もう20年近くに及んでいる。
近年、「14才」に代表される様に、ヒロトの楽曲の素晴らしさがかなり目立っており、
ほぼ半数の楽曲を提供しているはずのマーシーは、どちらかというと地味に写っていた。
やっは、ヒロトはすげぇなぁ。ねじめ正一とかに「現代の詩人の一人」とかって紹介されちゃうもんなぁ、
なんて思っていた。
ブルハ時代に作った「チェインギャング」を聞いて、まさに
「それは僕の心臓ではなく それは僕の心に刺さった」様な
衝撃を受けた自分としては、少し寂しい思いをしていた。
で、ここに届けられたマキシシングル「夏なんだな」はどうだ。
3曲全てマーシーの曲だ。
タイトル曲の「夏なんだな」は、70年代パンク直結のストレートなロックンロール・チューン。
今の時代ではもう単なるノリのいい普通のロックかも知れないが、マーシーの弾くギターがこれまでのどのハイロウズの曲よりも歌ってる。
その上素晴らしいのは、やはりその詩であった。
「夏休みがずっと続けばいいのになぁ」なんて思っていた小学校高学年のあの暑い夏を思い出さずに入られない。
朝、子供を幼稚園に送る車の中で聞いて、思わずまた泣いてしまった。
子供に涙をみせない様にしながら。朝は、どうしても涙もろいなぁ、俺。
カップリングの「プール帰り」もすごい。
スローなアコギに、淡々と歌うヒロトのボーカルが重なる。やさしい、心地良い響きの声。
そう言えば、俺もプールの帰りに駄菓子屋寄って30円のアイス食ってたよなぁ〜なんて思う。
クワガタを取りに山に入り、川へ泳ぎに行っていたあの頃。
短パン履いて真っ黒に日焼けしながら、自転車で隣の町まで行ってたっけ。
んんっ、こんなのを前に感じたことがある。
そうだ、これは、ブルハ時代にマーシーが作った名作『夏のぬけがら』その世界じゃないか。
発売されてからもうすぐ14年経つ。でもいつも同じ気持ちにさせられるこの感覚。
初めて『夏のぬけがら』を聞いた時とは、自分の状況も確実に変わっている。
一番は子供がいる事だ。
3人の子供達はそれぞれすくすく育っていて、その成長ぶりを見ていると、つくづく「俺も大人なんだよなぁ。」なんて思ってしまう。
なんだけど、こんな日常を暮らしてしていても、子供の頃想像していた「大人」というものに、なりきれていない様な気がする。うまく言えないけど。
そんな思いは死ぬまで続くのだろう。
少なくとも、仕事以外で熱くなれるのは、俺にはロックしかないんだよ。
これが大人になりきれない原因かな。
そして、鳥人間コンテストに変わって、いつのまにか自分の夏の主役に踊り出たフジロックが近づいてきている。
これがある限り、自分の夏休みは永遠に続くのかも知れない。
なら子供でいいや(笑)
| Disc Review Top | Home |

Send comments to: Hisao Mizuka (lake).Last updated: 07/19/03
|
|
|