Burps Online

Disc Review

- July 2005 -

Everything Is Nine Black Alps

Everything Is 音的に同じ系列に属すると思われ、シャーロット嬢のシャウトと太もも under ミニスカが眩いThe Subwaysのことを書こうかどうしようかと大変迷ったが、さすがにこんな歳にもなって15歳も年下の女の子のことを書くのは憚られるので、どちらかというとメディアの関心も低そうで、なおかつバンド名もかっこいいこちらの方を選択することにする。

今年のソニックマニアにも出ていた、英国マンチェスター出身の4人組=Nine Black Alpsのデビューアルバムがコレ。昨今のシンセ/ニューウェイブ的な音にまだ馴染めない自分には、勢いが最後まで衰えないシンプルなギターロックは見事にツボ。演奏も歌も確かに上手じゃないかもしれないし、言われてみれば巷で囁かれているように確かにグランジっぽいかもしれないけど、今やりたいことを、やれる範囲内で精一杯やっているとも言えるし、余りにも普通なロックバンドであるが故に、売りとしたいトピックに乏しいが故のカート・コバーン的扱いであるような気もする。でも確かに歌詞の内容は暗いけどね。そのグランジ的所以は、アメリカ人プロデューサーを起用してのロサンゼルスでのレコーディングというのが反映されている部分もあるんでしょう。

6曲目のアコースティックな小曲を境目とした前半・後半とでロックンロールな流れが途切れないところが最高なんだけど、特に10曲目の「Everybody Is」という、キンクスの「You Really Got Me」とレニー・クラビッツの「Stop Draggin' Around」がマージしたような曲が好きだ。乾いたギターリフに絡むガレージ風オーバードライブなベース音と、イントロのドラムの入り方がスリリング。他にもイントロだけ一瞬フランツ風だけど、メロディがいきなりモーターヘッド風な「Cosmopolitan」や、日本ボートラのPV映像でもその暑苦しさが確認できる「Shot Down」なんかもいい。

しかしながら、そんなあられもない音に触れたその日に、単独公演のチケットを買いに走ったなんて経験はこれが初めての経験じゃないかな? 実際の演奏に対しては、このスタジオ盤がいいだけに、期待半分、不安半分といったところだけど、ツボにハマると結構楽しめるんじゃないかと思っている。人生を変えられるほどの衝撃に出くわすとは想像し難いけど、いずれにせよこの轟音をクアトロで実際に浴びる日を楽しみに待ちたい。



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Last updated: 07/10/05