ライヴに行くのも好きですが、お酒でも飲みながらお気に入りのアーティストのライヴビデオを見るのも大好きです。でもこんなライヴビデオに出くわすと、気分がそがれるばかりか、怒りを覚えることさえあります。
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私はテレビ番組、及びビデオ制作に関しては全くの素人です。素人ですが期待のアーティストのライヴビデオ、もしくはライヴ放送を観るとき、以下の要素が混じっていると不快に感じられてなりません。
以下の各要素にはそれぞれ私のキレ具合をパーセントで示しています。当然のことながらその比率が高いものほどいらいらさせられるということです。
- 1. 客ばかり映すな! (キレ度: 95%)
- これ、昼間の大きなフェスティバルの映像に限って起こります。特にフェス慣れしていない、南米、及びイギリス以外のヨーロッパの国でのフェスの映像に多く見られます。確かに客の熱狂ぶりを伝えることは悪いとは言いません。特にフェスや大規模なコンサートに慣れていない土地だと、カメラマンや担当の映像プロデューサーにも必然的に問題が生じます。なにせ今まで観たこともないようなものすごい数の客のものすごい盛り上がりを目の当たりにして、その物珍しさからついカメラを向ける数も時間も長くなる、というのも仕方のないことかもしれません。しかしウッドストックはとうの昔に終わったのです。むやみにアップで客の表情を撮ったり、ものの5秒おきに客席にカメラを向けたりするのは非常に不快でなりません。なぜなら我々視聴者は客の姿を観たいわけではなく、ステージ上のアーティストの動き、表情を観たいが故にその映像を観ているのです。これは本当のライヴでも同じことでしょう。特に演奏が素晴らしければ素晴らしいほど、突然客席にカメラが向けられたときの違和感は強いものになります。さらに客も客の方で、普段はボケーッとステージを眺めているにもかかわらず、カメラが目の前、もしくは上空を回るやいなや、思い出したかのようにこぶしを振り上げ、熱狂を演じる姿は、ブラウン管の前にいる私には非常にわざとらしいものに見え、はっきり言ってしらけます。とにかくカメラを客席に向けるのは止めてください。不快です。
- 2. 顔のアップばかり撮るな! (キレ度: 85%)
- ショーの間中、アーティストの顔のアップばかり狙うカメラマンがいます。たまにはいいですが、これも度を過ぎるとかなり不快なものがあります。アーティストのステージの間の表情は確かに重要です。でももっと観たいのがギタリストのギターを弾く姿であったり、バンドのメンバー通しのさりげないコミュニケーションの瞬間であったり、身体全体でリズムを取るドラムの様子であったりするのです。本物のライヴで顔のアップを期待している人は少ないでしょう。もっと全体的なステージの雰囲気を楽しんでいるはずです。特に私は男性ですので、必然的に観ることが多くなる男性洋楽アーティストのアップの表情というのはそんなに興味のそそられるものではないのです。また、1の客ばかり映すカメラマンの話しとも重なりますが、私が心地よいステージの映像というのは、例えばボーカルを録っているのであれば、その後ろに必ず他のメンバーが映っているような、そんな瞬間を捕らえたものであって、バンドであれば、バンドとしての映像を撮ったものが好きなのです。またボーカリストとギタリストを背後から狙いながら、熱狂している観客の様子も捕らえる、といった映像も好きです。まさに演奏側とオーディエンス側とが一体となった映像、そういうものなら大歓迎です。とにかく顔のアップの連続映像、これだけは止めてください。
- 3. ボーカルばかり撮るな! (キレ度: 70%)
- これは前の「顔のアップばかり撮るな!」でも触れました。これは特に60年代から70年代初めにかけての映像によく見られる傾向です。当時、バンドというのは「ボーカル+他のバックバンド」という図式がまかり通っていた時代ですから、それもやむを得ないことでしょう。現在では多くの場合、その対象となるバンドに対する認識のずれにより、ボーカルばかりを撮るといったことが発生するようです。すなわちそのバンドのことを良く知らない人がライヴ映像を撮る場合、とりあえず歌の時はボーカルさえカメラで追えばいい、という認識が働くようです。ついでに言えば、私はその人に特に秀でた才能でもない限り、ボーカリストばかりが目立っているバンドは余り好きではありません。特に私の場合、ギターの音でそのバンドが好きになるケースも多いので、ギタリストの映像が少ないと非常に悲しいものがあります。これを回避するにはやはり前述したように、ボーカルを録りながら、その背後に他のメンバーをおさめたり、ステージのサイドからの映像を増やすなどの工夫が必要に思えます。
- 4. 各自のソロも撮ってくれ! (キレ度: 65%)
- これは前の「ボーカルばかり録るな!」というのとかなり重なる部分がでてきます。特に日本のミュージック・○テーションなる番組なぞをたまに観ていると、せっかくのギターソロの場面なのに延々とボーカルの姿を撮り続けたり、はたまた全然関係のないメンバーのアップの映像なんかが流される場面をザラに目撃します。そんなとき私は特にそのバンドのファンではなくても、非常に不愉快な思いをします。即刻止めましょう。ギターソロならそのギターソロを弾いているギタリストの姿をとらえるべきです。ピアノソロならピアニストを、ドラムソロならドラムを撮るのは当然でしょう。こんな当たり前のことが出来ない状況に腹立たしささえ覚えます。ついでに言うならば、ツインギターのバンドの場合、どちらがソロを取るのかしっかり確認した上でソロの映像を押さえて欲しいものです。よく、ソロギターの音が聞こえているにもかかわらず、リズムを刻んでいる片方のギタリストの映像ばかり画面に映り、気がついた頃にはソロが終わっていた、などという悲しい場面もしばしば見受けられます。これは非常にお間抜けなことですから気を付けて欲しいものです。
- 5. ギターソロで右手を撮るな! (キレ度: 30%)
- 今はよっぽど少なくなりました。やはり昔の映像にこの手のものが多いのです。すなわちギターソロの映像を撮っているとき、私なぞが最も観たいギターのフレット状の運指を撮っているわけではなく、弦をピックで弾いている右手のアップが流れてしまうような状態のことです。これは尋常ではないストレスを溜めこんでしまう原因にもなります。しかしながら左指の運指ばかりを見せられても、くどいと思わせる場合もあるので、この辺は撮る側のセンスが要求されるところです。
- 6. コロコロとカメラを切り替えるな! (キレ度: 75%)
- 再びキレ具合の数値が上がって75%です。ロックコンサートのスピード感を出さんとする余り、カメラの切り替わりが異常なまでに早くて、まったく落ち着きのない映像を提供されることがあります。これは観ている側の私としては、観たい場面もあっという間に過ぎ去ってしまうことも多く、非常に不愉快な思いをすることが怏々としてあります。ステージはアクションムービーではありません。素晴らしい落ち着いた映画がワンカットを大事にして撮られているように、ライヴの場合も割と落ち着いたカメラワークで、時にはじっくりとメンバーの姿、一挙手一投足を眺められるような映像を撮って欲しいものです。本物のライヴがほとんどの場合、一カ所に居座ってみることが多い訳ですから、コンサートの映像もそんなにたくさんの短いカットが必要であるようには思えません。ぜひ冷静になって、くだらないアクションムービーのような影像を提供するのだけは勘弁していただきたいものです。
- 7. 編集が多すぎる! (キレ度: 35%)
- 生中継でないような場合、時間の都合で曲がオミットされたり、曲間が短くなったり、最悪の場合、イントロが削られ、もっとひどい場合にはいきなり2番から曲が始まったすることもあります。致し方の無いことではあるのでしょうが、個人的にはライヴ影像であるのならば出来る限り完全版を観たいというのが本当のところです。演奏側も全て観てもらうことを前提としてショーを構成しているわけですから、その流れを阻害するような編集は出来るだけ避けて欲しいと思います。またアーティスティックなつもりなのでしょうが、変に凝った画像処理もやめて欲しいものです。
- 8. 曲名出して! (キレ度: 10%)
- これは欧米のライヴ映像だとほとんど期待できません。理由は分かりません。曲のタイトルを出してくれると好都合なのは、特に知らないバンドやアーティストのコンサートの場合、タイトルを出してくれることによって、後からその曲の納められているアルバムを探したり、また曲名を知ることによって友人同士の会話もスムーズに運ぶ場合も少なくないからです。不思議と南米でのコンサートの映像には曲名が画面に出る(間違っている場合も多いですが。)ことが多いのだからよく分かりません。日本で流れるコンサート映像のこの点に関する徹底ぶりは言わずもがなです。
以上です。このことに関しまして、最後までお読みくださった皆様のご意見も伺いたいです。ぜひ掲示板上かメールにてお願いいたします。
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