・まず移動手段と宿
上の写真はシカゴのダウンタウンを南の方向から撮影したものだ。レンタカーの中から撮影したものなのだけれど、シカゴのオヘア国際空港でレンタルした車というのが、超ダサダサのクライスラーのコンパクトカーで、「話ちがうじゃん!」とか思っていた。デザインし損ねたフォルクスワーゲンみたいな茶色い車で、コンパクトなくせにガソリンは食うし、「日本じゃこんなに絶対に売れない!」とか思っていたのだけれど、日本に帰ってきてビックリ。どうやらこのダサダサの車が、日本でも発売されるらしい。ストーンズもカバーした「ルート66」がBGMになっているこの車のTV CMを見るたびに笑ってしまうのだが、自分はこの車の購入を絶対にお勧めしません。ドアを少し開け放しにしていたらいきなりけたたましい音でサイレンが鳴り出し、全然止め方が分からず、顔面蒼白で超あたふたしたことも思い出す。あれはやばかった。
ユナイテッド航空の直行便でシカゴ入りしたのだけれど、ビジネスクラスの席がオーバーブッキングされていたようで、「エコノミー席に移って下さる方を探しています。300ドルの現金とその他もろもろのサービスをお付けいたします。」とアナウンスしていたのだが、それでも名乗り出てくれる人がいないので「じゃあ400ドルあげますのでお願いします。」と値上げしていたのには笑った。
しっかしアメリカの航空会社のフライトアテンダントというのは、どうして日本語を一言もしゃべらないのだろう。日本とアメリカの直行便ならば当然日本人は乗る訳だから、サービスとして日本語で挨拶したりするのは当然のことだと思う。国際線のフライトアテンダントのくせに、人が困っているのに英語でしか話さない、もしくは話せない、というのはちゃんちゃらおかしい話だと思う。もし他航空会社との差別化をはかりたいのなら、日本語でのちょっとした会話ぐらいマスターさせるべきであろうに。 米国の航空会社というのは、「日本の航空会社よりも運賃が安い。」ということ以外のメリットが何もなく、それどころか、「英語ができないから」という日本人客をみすみす逃しているような気がするんだけど。
とまぁそれはともかく、移動手段は、往復はもちろん飛行機だったけど、シカゴ←→ミルウォーキー間の移動はもっぱらレンタカーだった。アメリカを旅行するなら、安全性を考えてもレンタカーは必須だと思う。格安の旅行として、グレイハウンドバスでの移動を勧めている旅行マニュアルなどもあるけど、トータルで見ると絶対にレンタカーの方が安いし、重い荷物を運ばなくてもすむし、何人乗っても値段は同じだし、好きなところに好きな時間に行けるし、飯は適当にどこででも食えるし、わざわざ高いダウンタウンのホテルに泊まる必要もない。 ホテルといえば、自分が泊まったのはひたすら安モーテルだった。入国審査でひっかかるといけないということで、日本国内から予約していったのは初日だけで、あとはすべて安モーテルチェーンの代名詞=モーテル6に直接行って泊まった。宿泊代は平均して1泊40ドル(=約5,000円)ぐらいだった。インターネットで予約していくと15%ぐらい割引になる場合があるので、アメリカにいる間もネットに繋いで積極的に活用した。シカゴのダウンタウンに宿泊すると、1泊150ドル(=18,000円)ぐらいはザラだから。
・シカゴの地下鉄=メトロ
シカゴに到着するや否やいきなりローリング・ストーンズのスタジアムライヴがあった。詳細はライヴレポートを見ていただくとして、会場となったコミスキー・パークは、MLBのシカゴホワイトソックスの本拠地で、ダウンタウンから約10マイルほど南に離れたところにあった。さすがアメリカの球場だけあって、駐車場への誘導はスムースだったが、そこから出るのが地獄で、抜け出すのに1時間ほどかかってしまった。
その後、シカゴを離れてエアロ、マニー・マークのライヴを見たのだが、再びシカゴに戻ってきたのは、その3日後のローリング・ストーンズのクラブギグを見るためだった。写真とかはライヴレポートのところに添付してあるけど、この時は会場までは車で行かずに、ダウンタウンに入る手前で車を駐車し、そこから電車で会場まで行くという、いわゆる「パーク&ライド」を利用した。なぜならば会場の周りには車を駐車できそうなところがなかったし、万が一渋滞とかにハマって時間に遅れることだけは絶対に避けたかったからだ。駐車したのはダウンタウンから北西に15マイルほど行ったところで、ライヴの会場となったところはダウンタウンから北に10マイルほど行ったところ。 直通の便はないので、シカゴの電車=メトロ(METRO)をダウンタウンで乗り継ぐしかない。行きはまあ良かったんだけど、帰りは深夜の地下鉄を乗り継ぐことになり、乗り継ぎの電車を待っている時にはやはりちょっとだけヤバイ感じがしたけど、車で事故る率と、電車で犯罪に遭う率を較べたら、当然前者の方が高いわけだから、そんなに心配はしてなかった。 電車自体はかなり快適で、「ディス・イズ・駅名!」としっかりアナウンスがあるので、降車駅を間違うようなミスをすることもなかった。
・ミシガン湖とミュージアム巡り
ストーンズのライヴが一通り終ると、ようやく観光らしいムードになってきた。まずダウンタウン周辺を適当に流してみようと思い、地図も見ずに適当に走ってみた。
そしてダウンタウンの東側を走っているとミシガン湖が見えてきた。右の写真の正面から右の方にうっすらと写っているのがミシガン湖。気温がまだ20度を越えるぐらいだったので、湖岸ではビーチバレーに興じている人達の姿も見えた。湖なのにきちんと波の立っており、ほんとまるで海のようだったわ。
シカゴの目玉のひとつがシカゴ美術館。アメリカの三大美術館のひとつといわれているほど質・量ともに素晴らしいのだが、筆者はすでに、その3つのうちの2つ=ニューヨークのメトロポリタン美術館とボストンのボストン美術館は訪れたことがあり、このシカゴ美術館を見ることで、全米三大美術館を制することになるのだった。
ボストン美術館ほど圧倒されるような規模はないけれど、超名画揃いの展示物にはひたすら圧倒されてしまった。美術館全体を埋め尽くす、ゴッホ、モネ、ルノアールらの絵画は確かに素晴らしかった。でも自分がもっともお目当てとしていたのは、ピカソの「老いたるギター弾き」だった。かつてピカソが不遇だった時代にスペインで描いたというこの作品のレプリカを自分の部屋に飾っていたほど好きな作品だったのだが、新しいキャンバスを買う余裕もなかったピカソが、女性の肖像画の上に本作を重ねて描いたというだけあって、ギター弾きの横にその女性の顔がうっすらと写っている。 そしてそれを生で確認できたのが最大の収穫であった。そんでもってまたこの絵がほしくなってしまったよ。他にホッパーの「ナイトホークス」はやはり素晴らしかったし、北斎のコレクションのいずれも素晴らしかった。
それからミッドタウンのライヴレポでも詳しく書いたけれど、ダウンタウンから南に15マイルぐらい南にある科学産業博物館も素晴らしかった。しかしこの博物館を堪能するには、丸1日、できれば2日ぐらいはほしいなぁ。 メチャメチャ面白そうなアトラクションが多いし、いろいろ説明書きなどを読みながら全体を見てみたかった。 自分は3時間ぐらいしかなかったので、タイタニック号のアトラクションとオムニマックスシアター(=高さ23メートルの半円形のドームスクリーン!)を駆け足で見るのが精一杯だったのが残念。 閉館が午後4時というのも早すぎる。
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